いつだってそばにいて (ページ3)

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「あっ紫耀おはよ～」
「はよ、」

「紫耀、おはようって、言うんだよ」

「おはようって言うんだよー」

「そ、よくできました。」

「よくできました？」

自閉症の子特有のオウム返し。それでも俺の声に耳を傾けてくれるだけでも嬉しいから、挨拶もできたし、って、思わず紫耀の頭をポンポンと叩く、と、その手をギュッと掴んで離さないから

「なに、嬉しいの？笑」

こんなこと、気が済むまで幾らでもしてやるよ。

「ごちそーさま、」
「ごち～」

いつも先につくって置いてある朝ごはんを食べ終えたらしい廉と海人。紫耀もそろそろ食べないと。

「ゆーた～俺のYシャツどこ？」

「確か昨日洗濯したから干してるよ、外。」

ちなこの子が俺のことを優太って名前で呼ぶのは完全に俺の妻で、こいつらの母親のAのせい。

廉は特にAに懐いてて、何でもAの真似したがってたから笑

ちょくちょく入る関西弁も関西出身のAのせい。

そしてそのAは3年前に事故で亡くなってしまった。だから今は息子3人と俺の男4人家族ってわけ。

「はい、しょお、席に着いて、朝ごはん食べます、」

「朝ごはん、食べます...朝ごはん、」

「手を合わせてください、いただきます。」

「お！紫耀自分でいただきます言えるの！カッコイイな！」

こんなだから廉にも海人にも親バカだなんていじられるんだろうな笑

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