いつだってそばにいて (ページ2)

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最後は長男の紫耀。

紫耀は歳的には高2で廉と年子の1番上の子なんだけど、自閉症っていう障がいがあって、人とのコミュニケーションがとにかく苦手。知的な遅れもあって。

「しょお、おきろ～～」

聴覚過敏で大きい音が苦手な紫耀には、廉や海人よりも控えめな声で、その代わりほっぺたをふにふにしながら起きるのを待つ。

もっちもちなの、最高。、、って、いや、起こすために触ってんだからね？？

「...んぅ、」

「お！紫耀おはよう、朝だよ。」

さぁ、今日はどうかな、

クリンと上がった睫毛を何度かパシパシと上下させると、そのでっかい瞳に、だんだん膜が張っていく。

「紫耀、朝です、学校に行く準備をします。」

紫耀は、朝が苦手。だから、日によっては軽いパニックになっちゃったりして。

「うー、うー、」

クルンと丸くなった背中を、そっと撫でる。

「よしよし、泣かない泣かない笑」

10分くらい経つと、フラ～と立ち上がって、そのまんまリビングへ行くから、あ、もう落ち着いたんだ、って彼のマイペースぶりには未だに翻弄されるけど笑

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