いつだってそばにいて (ページ38)

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食べ終わったらしい海人は、カチャン、とレンゲを置いて立ち上がる。

ええ～ごちそうさま言ってくんないのか...

でもその器をシンクまで持っていくところが、やっぱりどうしようもなくかわいい。

こりゃこの子に酷い反抗期は来ねえだろうな、と安心して。

「かいと。」

部屋に行こうとする海人を呼び止める。

チラッと振り返った目は、ブワッと湿気を増す。

いや、早い早い笑

「こっちおいで、怒んないから。」

もう今にも泣き出しそうな海人を、とりあえずソファに座らせて。

「ごめんね、話も聞かずに怒って。」

「悔しかったよね、かいと。」

その瞬間、ボロッボロッて涙が溢れ出る、

「海人のその気持ちは大事だけど、でもね、手ぇ出すのは守るのと違うよ。」

「うんっ....、ごめっ、なさぃ、」

「言いたいやつには言わせとけ、俺らが大切だって、大好きだって、そう思ってるだけでいーの。」

涙腺が決壊したみたいに涙を流す海人の頭をくしゃくしゃに撫でる。

「うあぁぁぁん」

ってもう子供みたいに泣き出しちゃって、笑

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