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起きたらいつものように、しょうちゃんを抱き抱えていた。


しかも、今日はむこうからもしっかりハグしてくれているというオプション付き。



このままずっと抱き合っていたいという欲望を振り払い、起き上がると、しょうちゃんも目を覚まして身体を起こした。


「お熱、下がりましたか?」


ピトッと小さな手のひらを俺の額に当ててくるのは天使やろか。

「頭痛くないかも」

「熱くないです!よかったぁ」



嬉しそうに笑ったしょうちゃんに俺もつられて笑った。






「…じゃあ、また呼んでください」

「ほんまにありがとう、しょうちゃん…」


帰り際はいつも名残惜しい。また呼ぼう、今度は体調も万全にして。



マンションの廊下を歩いていく背中を見つめながら、スマホを取り出し次回の予約をし始めた。









金曜日の夜。仕事帰りにスーパーに寄る足が少し軽い。


これから、しょうちゃんに会える。朝ごはんは何にしよう。



こうやってしょうちゃんのことを考えるとき、いつも頭によぎるのは、彼にとって添い寝は仕事やってこと。


俺の立場はクラブ通いのおっさんと一緒や。サービスを受けるために貢いでいる。しょうちゃんは昨日はきっと、他の男のベッドで寝ている…


嫌やないわけがない。ほんまはもっと踏み込んだ関係になりたい。俺は自分がしょうちゃんに抱く気持ちの正体に気づかされていた。




…また、虚しい恋に終わるんやろか。


今までの女よりずっとずっと、彼に心を奪われている自分。



わかってたのに。恋すべき相手やないって。でも、あんなに心配そうに看病なんかされたら落ちるって。もう後には戻れへん。



なあ、しょうちゃん。俺はやっぱり、お客様のひとりなんかなぁ。


あんな笑顔を見せてくれても、あんなに心配な顔をしてくれても?



「罪な人や」



しょうちゃんは悪くない。アホなのは、惚れてしまった俺のほう。



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ななな(プロフ) - 突然すみません、、、。やすくんと年下組シリーズ大好きなので、次の更新を楽しみにしています! (2018年1月6日 1時) (レス) id: c139195854 (このIDを非表示/違反報告)
おはなし - ヤンマーの江戸時代設定のやつの続編はどこかにのせていらっしゃいましたか?質問失礼します、 (2017年12月15日 0時) (レス) id: 01c8da2026 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新待ってました!とっても嬉しいです。さらに大好きな学パロ、ヤンマーと2つも一気に読ませていただいて幸せでした!またいつか読めることを楽しみに待ってますね。 (2017年9月6日 18時) (レス) id: 55300828f4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もち苺。 | 作成日時:2017年9月5日 20時

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