やすくんと年下組 part11

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7 トッポside





まさかの展開についていけない。


さっきまで俺は、ジョニーに相談してたはずや。

そして、彼が本気の恋には一途なんやってことを知って感心してたはずや。


それが今、色気と熱量たっぷりの視線と声で、俺の好きなところを語られ、そして。



(おまえが好きやねん)



その言葉が頭の中に何度も響いてぐわんぐわんした。




(好き…？ジョニーが、俺のこと？

男同士やのに？イケメンで優しくて家事もできてええ男やのに？

俺はゲームと製薬と洋服くらいにしか興味のない、地味で冴えない男やのに？)


彼の告白をごちゃごちゃと疑う自分の脳は、本当は気づいていた。


彼の心臓の音があまりに早く、身体があまりに熱く、その恋心が本物だという証拠を突きつけてくるから。


理屈がわからない真実が確かにあることを、知った。



「ジョニー…俺…」


太い腕に抱かれ、自分も身体が熱いことに気づく。


あかん。俺、おかしい。こんなに胸がキュッとした経験、初めてや。



これをどう伝えればいいのか。こんな恋愛初心者が、こんな恋愛上級者に。


「トッポ…無理せんで。返事は強要してへんよ。

ただ、伝えたいって思ってぶつけてもうた。びっくりさせてごめんな」


ジョニーは優しく俺の背中を撫でる。その手を離してほしくない、いやこの腕から解かれたくない。


「ジョニー…俺、わからんけど。

全然ちゃんとわからんけど、伝えていい？」



ゆっくり頷くジョニーの背中に腕を回し、抱き締め返した。

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