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「章ちゃん？」
「ごめん、空耳や。大丈夫大丈夫」
て、笑ってるけど力強いで。俯いてるし。えっ何か聞こえたん？
「マルって霊感あるとかいうやん、実際見たりとかするの？」
「あれ言わんかったっけ？心霊ツアーのロケバスで取り憑かれて、大倉に塩かけてもらった話」
そういや聞いたな、と小さく呟く章ちゃんの手はさらに強く俺の腕を握る。
なんだか女の子みたいに思えてきて、肩を抱いて歩みを進めた。
突然、章ちゃんがぶるっと震えて、うわっと叫んだ。
「やっぱなんか、おかしい。なんかおるよ、マル」
俺も章ちゃんがそんな嘘つくとは思えんから、立ち止まって感覚を研ぎ澄ませた。
すると、何かが近づいてくる気がした。
どくん、と心臓が鳴り、聞いたことのない声がした。
(こっちおいでよ)
「誰や、なんか声が…」
「マルも、聞こえる！？こっちおいでって、どこから…ひゃぁ！」
「！？」
尻もちついたかと思えば何かに抵抗するように手足をばたつかせる章ちゃん。息が荒く、苦しそうに目を強く瞑っている。
「マル、いや…たすけ…あぅ」
「どしたん？！」
引っ張り起こそうとするけど誰かに押さえつけられたかのように、なかなか章ちゃんを引き寄せられない。
「きもち、わる、いっ、やっあ」
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倉餅(プロフ) - とまころろさん» 初コメントありがとうございました！小説を誰かに見てもらうのは初めてだったので、とても嬉しいです！これからも更新がんばります。 (2016年7月8日 22時) (
レス) id: f9b71d4474 (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - とても素敵です。更新楽しみにしてます！ (2016年7月8日 20時) (レス) id: edaf8fd36c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち苺。 | 作成日時：2016年7月5日 2時
