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マルside
今、気になるあの子の膝で寝ています。
いや好きな人ってわけちゃうけど、正直めっちゃ可愛いとは思ってる。
だから普段は仲間として見てるけど、こう触れあったり優しくされたり、可愛いことされるときゅーんってなんねん。この前レコーディング中にキスしたら怒られましたけど。
「章ちゃん知ってるー？このホテルの近く、お寺があってなあ」
「うん、どした？」
「最近、心霊スポットって話題になってるんよ」
「えー、心霊ー？いややなーでもマル好きやよなあ」
「霊に力もらうと元気になんねん。行ってみぃひんー？」
べつに特別な意味もなく、章ちゃんと2人でもうちょいいたいなってだけで。
俺の上目遣いなんて大したもんやないけど、章ちゃんを見上げてお誘いしてみる。章ちゃんはちょっと迷ってたけど、
「マルがいるなら幽霊も平気かなー？うん、いくわ！」
と言ってくれた。そーゆー優しいとこ大好きやで。
というわけでやってきました例のお寺。もう日が落ちかけていて視界も悪い、ちょうど幽霊が動き出しそうな時間で。
「どうするん？お参りとか？」
「せやな、行こう」
章ちゃんって幽霊苦手やっけ？亮ちゃん、すばるくん、村上くんほど騒いどるイメージないけど。
てか章ちゃんって虫とかも平気で輩に絡まれてもびびらないし、高いとこも大丈夫。案外最強よな。可愛いのになあ…。
お参りには墓地の中を通らなきゃいけない。俺は好奇心でぐんぐん進んでいき、章ちゃんもちょこちょこついてくる。
やっぱり平気なんかな、と思ったとき。
「マル、なんか言うたー？」
「ん？いや、なんも」
「えっほんまに？」
章ちゃんが砂利を踏む音が止まる。振り返ると、キョロキョロ辺りを見回していた。
「俺らしかいないよな？いま」
「ここに？うん、そやね」
章ちゃんが俺のほうにささっと歩み寄り、腕をぎゅっと掴んできた。
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倉餅(プロフ) - とまころろさん» 初コメントありがとうございました！小説を誰かに見てもらうのは初めてだったので、とても嬉しいです！これからも更新がんばります。 (2016年7月8日 22時) (
レス) id: f9b71d4474 (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - とても素敵です。更新楽しみにしてます！ (2016年7月8日 20時) (レス) id: edaf8fd36c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち苺。 | 作成日時：2016年7月5日 2時
