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青side


「はぁー疲れた!」
「章ちゃん足速いな〜」


徒競走が終わって亮と応援席に戻る。

次の種目、三年の大縄跳びが始まろうとしていた。委員長、縄回す人なんやーって興味も薄く眺めていたら、こっちをいきなり向いてウィンクからのお手振り。


「きっしょ」

「亮、言うたらあかん」


まあまあ、うちの恋人もたまにやりますけど、あいつは様になってるし。



「あ、安田〜次の学年混合の障害物走、お前の相方が今日休みなん、聞いてるか?」

「え!?ほんまですか?」


2年の実行委員が寄ってきて教えてくれたのは、二人三脚で障害物を乗り越える競技。俺は3年の先輩とペア組んでたんやけど…。


「代走の3年探したら、実行委員長がやってくれるってから。お礼言っとけな!」


「「げっ」」


小さな声で俺と亮がつぶやく。めっちゃ嫌な予感。



「おー安田!よろしくな!」



いつの間にか大縄が終わって、障害物走の準備に行く時間に。上機嫌でやってきた委員長に、顔が引きつってしまった。


スタート位置で紐を結んで、委員長と互いの腰に手を回す…




って、うわぁ!ちょ、手ェ下過ぎ…触ってるやろ!?


「せ、先輩、そこやなくて」


言いかけたとき、ピストルが鳴ってしまった。



走りつつ、ベタベタ触ってくる委員長。


これ何、アプローチなん!?ただのセクハラや〜泣



我慢しながらゴールする直前、委員長がぐっと俺を押した。


バランスが崩れて前に転倒してしまう。


「痛っ」

「安田、大丈夫か!?うわ、痛そうやな!…悪い、俺こいつ保健室連れてくわ!」

「へ!?いや、そんな重傷ちゃう、、わあ!」


あれよあれよという間に紐を外して抱えあげられ、周りの承諾を得て俺を連れて行く委員長。ちょっとちょっとちょっと!?


パニックになりながら、保健室まで運ばれた。てか、そもそも保健の先生も今日はグラウンドにおるんやなかったっけ??


案の定誰もいない保健室。ベッドに投げられ、カーテンを閉められる。



「なあ安田、俺な、心を奪えへんかっても体を奪えば、自然と心もついてくるもんやと思うてるんよ」



変な理屈並べながら俺の上に覆い被さる委員長。

体格差で抵抗が効かない。


安田、人生最大のピンチ…!!

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倉餅(プロフ) - とまころろさん» 初コメントありがとうございました!小説を誰かに見てもらうのは初めてだったので、とても嬉しいです!これからも更新がんばります。 (2016年7月8日 22時) (レス) id: f9b71d4474 (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - とても素敵です。更新楽しみにしてます! (2016年7月8日 20時) (レス) id: edaf8fd36c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:もち苺。 | 作成日時:2016年7月5日 2時

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