1-5 ページ5
「んー、なに…？」
ガタガタ震える俺の振動で章ちゃんはゆっくり目を開けた。
「うしろ、俺の、背中、まど、」
章ちゃんは俺の肩越しに顔をだし、目を俺の背後に向けた。瞬間、俺の体にぎゅう！としがみついた。
「いや、なんか！なんかいるぅっ」
「なんかって何！？？」
「白いの！白いのが…入ってきたっ」
「白いのって何⁉ えっ！？！？」
俺は怖くて振り向けない。
「りょぉ〜！」
「っ、だ、大丈夫やから！」
全然大丈夫ちゃうけど、まだソレを見ていない俺は章ちゃんよりいくらか余裕があった。しっかり抱きしめて布団を被り、気配が去るのを待つ。
「あ、あの怖い話もさ、ただ変なん居たってだけで、なんもしてこなかったやん！？大丈夫や、こ、こうして大人しくしとけば…」
「せ、せやな、亮、離さんといてな」
「章ちゃんも、ずっと掴まってて…」
震えながら抱きしめ合ってどれくらい経っただろうか。気がつけば俺らは暗闇の中で、再び眠りに落ちていた…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 210人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
倉餅(プロフ) - とまころろさん» 初コメントありがとうございました！小説を誰かに見てもらうのは初めてだったので、とても嬉しいです！これからも更新がんばります。 (2016年7月8日 22時) (
レス) id: f9b71d4474 (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - とても素敵です。更新楽しみにしてます！ (2016年7月8日 20時) (レス) id: edaf8fd36c (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：もち苺。 | 作成日時：2016年7月5日 2時
