会いたいよ 会いたいよ 会いたいよ ページ40
橙side
中学の時から付き合っている恋人と、別々の高校に通い始めて1ヶ月。
俺が通う高校は部活熱心で、我が陸上部は毎日練習がある。一方、恋人の章ちゃんは部活はゆるめの私立の男子校。
同じ大阪とはいえ、ふらっとお邪魔できるほど近くもない。全然時間も合わなくて。
「あーー章ちゃぁん章ちゃぁん」
「さっきからそればっかやなおまえ。メールはしてんねやろ?」
中学からの友人でクラスメートの大倉は呆れ顔。休み時間、弁当を食べながらも俺は寂しさが爆発していた。
「だって!!高校に入ってから1度も会えてへんのやぁ!章ちゃん土曜も学校あるし、俺は日曜は練習やし!」
会いた〜い!と項垂れると、俺の髪をいじりながら「遠距離はつらいなー」と同情された。はあ、章ちゃんの柔らかい髪、撫でたいな…。
気持ちとしては、今すぐ走って会いに行って、抱きしめて、ちゅうして、いちゃいちゃして、マル❤って呼んでもらいたいのになぁ。
「章ちゃんの身長くらいある抱き枕でも、買おうかな…」
「うわ、突然の変態やな」
何を言われようとこの寂しさに敵うものはない。
授業中にやりとりしたラインを見返しながら、次会えるのはいつやろ…と憂鬱になった。
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倉餅(プロフ) - とまころろさん» 初コメントありがとうございました!小説を誰かに見てもらうのは初めてだったので、とても嬉しいです!これからも更新がんばります。 (2016年7月8日 22時) (レス) id: f9b71d4474 (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - とても素敵です。更新楽しみにしてます! (2016年7月8日 20時) (レス) id: edaf8fd36c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち苺。 | 作成日時:2016年7月5日 2時