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亮side
早めに終わった部活。
傘を忘れた俺が全力疾走していたら、天使のヤスが家に入れてくれるというので、お言葉に甘えた。
アパートの階段を降りてきてくれるヤス。その動きはちょっと不自然で、ん?と見つめる。
と、いきなりヤスが足を滑らせて、階段を半分ほど尻をつきながら落ちてきた。
「わああ!」
「ちょ、何してん!だいじょぶか」
階段下で倒れて、いてて、となってるヤスに慌てて近寄る。ヤスは恥ずかしそうに笑って、
「ごめん滑った!だいじょぶやで、中はいろ」
「立てる?」
手を差し出して立たせて2人で階段を登ろうとしたら、ヤスが悲鳴をあげてしゃがみこんだ。
「え、どしたん?怪我!?」
「…っ、さっきも転んで、足をちょっと…」
うずくまり右足首を抑えるヤス。俺は体制を低くしてヤスの膝裏と脇に腕を通した。
「ひゃ!りょ、亮っ、」
「ええから、俺に掴まりや」
そのまま抱き上げて階段を上がる、つまりお姫様抱っこ。照れまくりながらも俺の首に回された腕が愛おしい。
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倉餅(プロフ) - とまころろさん» 初コメントありがとうございました!小説を誰かに見てもらうのは初めてだったので、とても嬉しいです!これからも更新がんばります。 (2016年7月8日 22時) (レス) id: f9b71d4474 (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - とても素敵です。更新楽しみにしてます! (2016年7月8日 20時) (レス) id: edaf8fd36c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち苺。 | 作成日時:2016年7月5日 2時