検索窓
今日:1 hit、昨日:40 hit、合計:222,544 hit

5 ページ37

亮side



早めに終わった部活。

傘を忘れた俺が全力疾走していたら、天使のヤスが家に入れてくれるというので、お言葉に甘えた。



アパートの階段を降りてきてくれるヤス。その動きはちょっと不自然で、ん?と見つめる。




と、いきなりヤスが足を滑らせて、階段を半分ほど尻をつきながら落ちてきた。




「わああ!」



「ちょ、何してん!だいじょぶか」



階段下で倒れて、いてて、となってるヤスに慌てて近寄る。ヤスは恥ずかしそうに笑って、



「ごめん滑った!だいじょぶやで、中はいろ」

「立てる?」


手を差し出して立たせて2人で階段を登ろうとしたら、ヤスが悲鳴をあげてしゃがみこんだ。



「え、どしたん?怪我!?」

「…っ、さっきも転んで、足をちょっと…」




うずくまり右足首を抑えるヤス。俺は体制を低くしてヤスの膝裏と脇に腕を通した。



「ひゃ!りょ、亮っ、」

「ええから、俺に掴まりや」




そのまま抱き上げて階段を上がる、つまりお姫様抱っこ。照れまくりながらも俺の首に回された腕が愛おしい。



.

6→←4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (77 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
210人がお気に入り
設定タグ:ヤンマー , 山田 , 倉安
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

倉餅(プロフ) - とまころろさん» 初コメントありがとうございました!小説を誰かに見てもらうのは初めてだったので、とても嬉しいです!これからも更新がんばります。 (2016年7月8日 22時) (レス) id: f9b71d4474 (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - とても素敵です。更新楽しみにしてます! (2016年7月8日 20時) (レス) id: edaf8fd36c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:もち苺。 | 作成日時:2016年7月5日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。