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凍りつくような寒さに目を開ける。縄で手首をくくられて腕が痛む。しかし不快なのはそれだけじゃなかった。
「…っ、なんで、服…」
下着しか履いてない状態で冷たい床に転がされていたのだ。恐らく木材加工工場の中、シャッターは開いていて寒さが身を縮ませる。
「あ、目覚めたか。どや、屈辱的やろ」
「…なんやねん、これ…！」
「おまえ割と粘り強いらしいやん、肉体的苦痛を与えてもつまらん」
こいつら、俺らのことよう調べとるわ。まあたまに喧嘩もするし情報もってるんやろけど。
「…どうする気やねん、仲間は売らへんぞ」
「そのプライド、ぐちゃぐちゃにしたるわ」
近づいてきた男はばっと俺に顔を近づけて、俺の首筋を舐めた。
「ひゃ！？」
間髪いれず別の男に唇に吸い付かれ、体中に跡をつけられる。悪寒が全身を襲う。
気持ち悪い気持ち悪い、なんちゅうやつらや。脇腹を這う手に身を捩り足をばたつかせるも、力で押さえ込まれる。
「やめ、嫌や、なにすんね…」
「くは、可愛いな、不良なんかやめて俺らのペットになれや」
寒気が止まらない。悔しくて涙がにじむ。こんなん、殴られたほうがマシや。
もう気絶してしまいたい、現実を見たくない。やめてくれ…！
「…チェリーか」
突如、聞いたことのある声が工場に響いた。
天井しか見えない俺はそれがあいつなのか、確認できない。俺に集ってた男が一斉にシャッターのほうを見る。
「おまえ、ニョッキ組の…チムニー！？」
「…なんでここに…」
チムニー…！なんでや。いま、一番この姿を見られたくないやつに。
そう思う反面、心が内側から叫んでいた。
「たすけ…て」
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倉餅(プロフ) - とまころろさん» 初コメントありがとうございました！小説を誰かに見てもらうのは初めてだったので、とても嬉しいです！これからも更新がんばります。 (2016年7月8日 22時) (
レス) id: f9b71d4474 (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - とても素敵です。更新楽しみにしてます！ (2016年7月8日 20時) (レス) id: edaf8fd36c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち苺。 | 作成日時：2016年7月5日 2時
