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「あ、えっと、うーわもう恥ずかしっ」
真っ赤な顔をうずめてくるこの生き物は、俺の恋人です。誰にもあげません！
ぎゅ、と抱きしめて、みなさん飲み会続けてくださいーと笑顔で言った。
横山くんが仕切り直し、ヤス推しだった面々はやけ酒してたけど、俺は眠くなったヤスを膝枕しながらゆったり飲み。
さっきは無防備なヤスにつく虫に嫉妬しまくって早よ帰りたい思ってたけど、今はとっても幸せな時間が流れていく。
「やーす、飲み会終わるで？帰る？」
「たちょのうち…」
「ふはっまじ！？今日可愛かったからめいっぱい愛したるなぁ！」
「やっぱり変態やなオークラ」
横山くんの冷たい目。なんや、横山くんやって村上くんと一緒やろー？
それから俺はみんなと別れ、家の近くでふたりきりになった瞬間、ヤスを姫抱きした。慌てて首にしがみついてくる。
でもいつもみたく恥ずかしがって暴れたりない、外でも素直に恋人でいてくれる。
「ヤス、俺な、みんなに知られたん嬉しいで」
「言ってもうたぁ…酔っててなぁ、横ちょたちとだけ飲んでるみたいに錯覚したねん…」
今も体熱いで、頭は酔いから戻ってきたみたいやけど。
「なあ。俺は、男同士やからって誰かから変な目で見られても、大して気にせんよ。
でも気になるヤスの気持ちもわかる。
だからヤスが許してくれる時は、外でのデートもいちゃつきたいし…
やっぱり恥ずかしい！って思うなら、友達みたくはしゃぐのもえーなと思うよ」
俺も酔うてるな、饒舌なのが自分でもわかる。
ヤスは、俺を見つめて笑った。
「たちょのそういう、優しいとこが好き。俺、恥ずかしがりやけど、たまーには外で甘えてもええ？」
「喜んで。ヤスが楽しいデートが一番やで」
俺らはどちらからともなく口づけをして、家の中に入っていった。
まあ抱き上げたまま寝室に直行してベッドにダイブしたのは、若気の至りっちゅうことで！
END
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倉餅(プロフ) - とまころろさん» 初コメントありがとうございました！小説を誰かに見てもらうのは初めてだったので、とても嬉しいです！これからも更新がんばります。 (2016年7月8日 22時) (
レス) id: f9b71d4474 (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - とても素敵です。更新楽しみにしてます！ (2016年7月8日 20時) (レス) id: edaf8fd36c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち苺。 | 作成日時：2016年7月5日 2時
