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「あんたら、もしかして霊を見たか」
「は、はい、若い男の」
「そうか…」
住職さんは章ちゃんの顔を除きこんで、ああ、と声を漏らした。
「霊の正体とか、わかるんですか?」
「ああ、近所に住んでた大学生。ここに眠ってるんだがなぁ、たまに参拝客に目撃されると聞いている」
住職さんは息を整えて、若い男の話をしてくれた。
なんでもその人は年下の男性の恋人がいて。その恋人が轢かれそうになったのを庇って亡くなったとか。
でもその恋人は、その人が死んだのを受け入れられなくてずっとお墓まいりに来ていないらしい。
だからその人は、恋人に似た人がいると姿を現して体に触れたりするんやて。
住職さんが俺らを交互に見る。
「君のツレ、その生き残った恋人くんにそっくりだ。今まで被害にあったどの客より」
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倉餅(プロフ) - とまころろさん» 初コメントありがとうございました!小説を誰かに見てもらうのは初めてだったので、とても嬉しいです!これからも更新がんばります。 (2016年7月8日 22時) (レス) id: f9b71d4474 (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - とても素敵です。更新楽しみにしてます! (2016年7月8日 20時) (レス) id: edaf8fd36c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もち苺。 | 作成日時:2016年7月5日 2時