夜な夜なゴーストナイト1-1 ページ1
亮side
薄暗いスタジオ、揺れるろうそく。怪しげな音楽を流して、スタッフさんは全力で雰囲気を作っている。
今は地元の番組の収録中。今日のゲストは怪談のスペシャリストの人で、いま7人で心霊写真を見ながらお話聞いてるとこなんやけど…。
俺、めちゃくちゃ苦手やねん！怖い話とか…。もう仲間の前とかテレビとか関係ない、ガチびびりで縮こまる自分がモニターに映る。
もう、はよ終わってくれぇ…。
ゲスト「ほら、見えるでしょ？ここに、人がへばりついて…」
見たくない、けど見てまう。
！！？こ、これ、これ
「うわぁぁ！これあかんやつやん、え！？」
「どっくんめっちゃびびりやんな笑」
「だいぶ弱ってんで笑」
夫婦にいじられるけど、だってなんなんこれ！ホテルの部屋での自撮り写真で、後ろの窓に白っぽい人影が…！
収録後、おれは神経をすり減らされまくって大ダメージ。
明日東京で仕事やからメンバーみんなで新幹線乗ってんけど、俺はひとりぼーっと怪談を脳内リピートしていた…したくないんやけど、頭から離れへんねん！
東京でホテルに泊まる。部屋はひとりずつ。新しいとこやなくて、なんか出てきてもおかしないような部屋やった。
ひとりでベッドに入るけど、寝れへん。怪談に毒された脳で、小さなことも全部怪奇現象に結び付けてしまう。
けど、メンバーにこんなん、言われへんよな。こんなガキみたく怖い話で眠れなくなるなんて！
年上組に言うのは恥ずいし、マルには立場的に(？)弱み見せたないし、大倉は年下やし。章ちゃんは…優しいから…言えるとしたら、章ちゃんかなあ。
ひとり悶々としながら布団を被ってたら、扉から小さく、コンコンと音がした。
ぞくっとした。いま、夜中1時間半。こんな時間に…誰？
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倉餅(プロフ) - とまころろさん» 初コメントありがとうございました！小説を誰かに見てもらうのは初めてだったので、とても嬉しいです！これからも更新がんばります。 (2016年7月8日 22時) (
レス) id: f9b71d4474 (このIDを非表示/違反報告)
とまころろ - とても素敵です。更新楽しみにしてます！ (2016年7月8日 20時) (レス) id: edaf8fd36c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もち苺。 | 作成日時：2016年7月5日 2時
