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会った時からずっと、だから…そこまで言って。「もういいから」って大我先輩は私の手を掴んで、それから優しく引き離した。
「……Aのそれは違うだろ」
優しく笑って、私の言葉を否定した。なんで私の気持ちを先輩が否定するんだろう、なんて言ったら信じてもらえるんだろ。もう全部が全部どうしたらいいかわからない。
「……初めて会った時さ、親の敵みたいな目で俺の事みてたの。お前。2回目も嫌な虫でもみた、みたいな顔してさ。」
「……そう、ですね」
「でもあいつのこと見る時は…違う顔してんのがむかついた。だからからかって、そしたらなんか懐かれて。振られてるから慰めたし、先輩、だからね。俺」
そういうの全部ひっくるめて、流されんなってもう一度言われた。私のこの気持ちは、北斗に振られた寂しさを紛らわすためのやつだって多分言われてる。
「……忘れるための彼氏なんてもう必要ないじゃん」
そう言われて。先輩が背を向けて歩くのがみえたけどなにもできないしいえなくて。視界がゆっくりとぼやけるのがわかった。先輩はもういないのに、マフラーからやっぱり先輩の匂いがして。それがどうしようもなく辛かった。
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昼休みが終わっても返ってこない私を心配して『おい、講義サボるほどいちゃついてんの？』なんてメッセージが慎太郎からきてて、なんか笑った。『振られた(笑)』って送って、それから随分冷えた体でアパートに帰ろう、と外のベンチを後にした。
泣いてる時にくる先輩が悪い、なんて悪態をついてしまうほどいつもふらりと現れる先輩。また来てくれるかもしれない、なんてまってた自分が恥ずかしくて。本当にばかみたいだ。
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七七盛(プロフ) - 最後まで一気に読み上げました！沢山の登場人物がいるにも関わらずきちんと描写が伝わってとても読みやすく引き込まれました！出てくる人たちも一人一人キャラが立っていて…だからこそ辛いなぁと感じる展開もありましたが最後まで期待を持って読ませて頂きました！ (2022年2月8日 23時) (
レス) id: 3ec5ecab0a (このIDを非表示/違反報告)
KiiiiLA(プロフ) - 初めまして、ここにきてたいが先輩どーした！ ってくらい主人公ちゃんと一緒に胸をいためております(T_T) わたしはたいが先輩応援派だからよけいにだったんですが、ここにきてたいが先輩の気持ちが見えなくて苦しいです。 続き楽しみにしております！？ (2021年11月24日 13時) (レス) id: f5fdf1c4e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年11月24日 0時
