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コンビニから5分くらいの距離、なのに公園で立ち止まってアプリを開いたらなかなか歩き出せない。「あ、初めて見た」誰もいないのをいいことに独り言までつぶやくの。本当に変質者
新しいモンスターを捕まえて、誰もいない公園を貸切で、楽しいはずなのに楽しくない。先輩と一緒にいた時間を思い出して苦しくなるくらいならこんなの辞めちゃえばいい。カバンに入ってるモンスターのマスコットも捨てちゃえばいいのに、捨てられない。しゃがみこんで、誰もいないのに顔を隠すみたいに静かに泣いた
グイって後ろに引かれるみたいにマフラーが引っ張られる。本当の変質者かもしれない、なんて恐る恐る振り向く。眉間の皺、久しぶりの不機嫌そうな顔で私を見下ろす大我先輩
「離してください」
自分でも驚くほど冷たい声がでた。大我先輩は何も言わないで私をじっと見て、それから1つため息をついた。ため息をつきたいのは私の方だ。「俺のは？」って意味がわからない問いかけをするのだから。
「マフラー返せよ」
「……田中先輩に渡しました」
「Aが借りたのに？お前が返しに来いよ」
久しぶりに会話をするのに、気にしないで理不尽なことを言う。私を突き放して、知らんぷりして歩いていったくせに。なんでそんな平気な顔で話しかけられるんだろう
「なんであいつと、付き合わないの」
「………大我先輩には関係ないですよ」
「まぁ、そうだけど」
関係ないって言葉を否定しない先輩に何故かイラッとした。クリスマス、楽しそうでしたね。可愛い先輩とイルミネーションみて。なんて嫌味っぽい事をいってしまう。
無言で私をみつめる大我先輩に腹が立って、「……先輩の言う通り付き合いますよ。これで満足ですか」なんて、出来もしないことを口にする。
「サークルも辞めます。色々とありがとうございました」
先輩に背を向けて、スタスタと歩いて、もうこれで終わりだってまた涙がでてきた。拭ったら泣いてることがばれるから頬に伝うのも無視して。早くこの場から逃げたくて急ぎ足で。
「A、泣いてんだろ」
反応したら負けだ、ってそれも無視してもう走ることに決めたのに。「あいつといたら泣かないのかと思ってた」って、たぶん怒ってる気がした。そんな声だった
「意味、わかんないです」
顔も見ないで、振り絞るみたいに呟いた。もうきっとバレてるのに。悟られたくなくて、しゃくりあげるのを必死に堪えた
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七七盛(プロフ) - 最後まで一気に読み上げました！沢山の登場人物がいるにも関わらずきちんと描写が伝わってとても読みやすく引き込まれました！出てくる人たちも一人一人キャラが立っていて…だからこそ辛いなぁと感じる展開もありましたが最後まで期待を持って読ませて頂きました！ (2022年2月8日 23時) (
レス) id: 3ec5ecab0a (このIDを非表示/違反報告)
KiiiiLA(プロフ) - 初めまして、ここにきてたいが先輩どーした！ ってくらい主人公ちゃんと一緒に胸をいためております(T_T) わたしはたいが先輩応援派だからよけいにだったんですが、ここにきてたいが先輩の気持ちが見えなくて苦しいです。 続き楽しみにしております！？ (2021年11月24日 13時) (レス) id: f5fdf1c4e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年11月24日 0時
