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「次は私がご馳走しますよ、かき氷」
「べつにいらない」
「…付き合ってくれるって言ったじゃないですか」
しつこく何味ですか？って聞いたら「……ブルーハワイ」って。買ってきます！ってすぐそばにみえるかき氷屋さんに並ぶ。ブルーハワイと、今日はメロンだ。ってテンション高めに注文してかき氷を受け取る。
「大我先輩、ブルーハワイです！」
「ありがと、…Aそれなに」
「メロン味です！…あげませんよ」
いらないよ、って馬鹿にした顔でまた笑われた。本当に最近よく笑う。大我先輩は立ち食いができないらしい。座らないと落ち着かない、ってなかなか食べようとしない。
「…そのとおりの、先に公園ありますよ」
「座れたらどこでもいい」
着いた先は子どもたちが夜の公園で大はしゃぎで遊んでる。ポツンって残ったベンチに腰掛けた。夜の公園って不思議だ、子どもが遊んでいる光景が余計にそう思わせる。
「かき氷染み渡りますね…」
「……まぁ美味いけど」
「大我先輩、知ってますか？」
かき氷のシロップって香りが違うだけでみんな同じ味なんですって。そういうと訝しげにかき氷をみて、目を瞑って食べてる。…ちょっと可愛い
「……わかんない。」
「ばか舌ですか、」
むっとした顔で「Aもやってみろ」って目を瞑らされた。口開けろって言われて開けたらかき氷突っ込まれた。絶対1口の量じゃないし、味とかの前に頭がキーンってなる
「たいがせんぱい、入れすぎて頭」
「ぶっ…何その顔！」
でた、変なツボ。「女の子の顔みて笑うのは失礼、ですよ」って注意してるのに耳に入ってない。ゲラゲラ笑う。あの綺麗な顔で。
「……メロンですか」
「Aの舌も馬鹿だ」
「………量が多すぎて。キーンってしたせいですね」
なんて言い訳だ。「もう1回」って促されて、目を瞑ってから気づく。これって結構恥ずかしくない？
「…これは？」
「今度こそメロンですね」
「がちでばか。」
くくく、って堪えたみたいな声が聞こえて目を開ける。思ったより近い先輩との距離。「……ブルーハワイ押し付けてませんか？」絶対おなかいっぱいなんだ、このひと。
「俺の好きな物を分け与えてやってるの」
自分で言ってて途中で笑った。図星だ、たぶん。食べてる途中で花火の音が聞こえた。
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Nappy(プロフ) - 素敵な作品ですね！ (2021年11月21日 21時) (
レス) id: 6b7a5f4d24 (このIDを非表示/違反報告)
キミ(プロフ) - いけない時間から1を読み始めたら深夜を過ぎて一気読みです！仕事かうまくできるか不安でしたが、感情を揺さぶられて、涙するお話が読めたので、心は満足です！続きを楽しみにしてます！ (2021年11月18日 1時) (レス) id: d4e3c92b39 (このIDを非表示/違反報告)
やん - 沢山更新嬉しいです！！！！！！日々の楽しみです^ ^ (2021年11月8日 0時) (レス) @page25 id: a4d97af994 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - このお話の京本くん好き過ぎます。どのお話も大好きです。更新頑張ってください⚐ﾞ (2021年11月7日 21時) (レス) @page20 id: 2b37390e07 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - だめだ。あまりにも好きすぎる。 (2021年11月7日 19時) (レス) @page20 id: 5f27ff9118 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年11月4日 20時
