15 ページ17
･
海で漂ってプカプカしてただけなのに、体がつかれてたんだなって実感する。炭酸がすごく美味しく感じるんだもん。
「炭酸が染み渡ってる…」
「ねえ、めちゃくちゃわかる。」
荷物番と称した海嫌いらしい大我先輩、まだ体育座りしてた。「先輩にもジュース買ってきましょうか？」って聞いたら黙って頷くから3人分のジュースを買って隣に着席。みっちゃんと挟むようにして座ったらすごい嫌な顔してた
「京本先輩泳げないんですか？」
聞きづらいと思ってたことをズバリ聞くみっちゃん、尊敬する。大我先輩はまた嫌そうにしながら「泳げるけど嫌いなだけ」って。あ、泳げるんだって思ってたら「水泳も出来ないと思ってました(笑)」って。まじですごい。私なら思っててもビビって言えない
「じゃあ私はもう1回シャチに乗って旅に出ますね！高地先輩！旅にでますよー！」
「また俺？」
砂場でジェシー先輩を埋めてた高地先輩に声をかけてるみっちゃん。高地先輩は砂場に埋めたジェシー先輩を放置することに決めたらしく、みっちゃんとシャチもって海に入っていった
「大我先輩も一緒に行きます？」
「………むり」
「なら、絵しりとりしましょ」
「は？なにそれ」って文句を言う先輩を無視して。その辺に転がってた棒を2本もってきて、無理やり始めた絵しりとり。
りんごから始まってスムーズに続く絵しりとり。たまになにこれ、みたいなやつもあったけど、意外に楽しい。でも、いま大我先輩が書いた絵がよくわかんない。泣いてる人間？隣になんかかき氷みたいなのある
「……なんですか、これ」
次の言葉、なですよ。な！って繰り返してたら「泣き虫。んでこれはA」ってにやにやしながら言われる
「……そんな泣いてないですけどね」
「割と直ぐに泣き顔見せられたけど、俺」
それは新歓の時の話だろうな、なるほど、否定できない。仕返しとばかりに、怒った顔をした人間を隣に書く
「……誰これ」
「大我先輩、通常モードです」
「は？こんな怖い顔してない。」
更に隣にニコニコと笑った大我先輩を書く。「これは優しいモードの大我先輩ですよ」ってドヤ顔で見せたら「へったくそ」って悪態つかれる。でも顔は優しいモード
「…ずっと笑ってた方がいいですよ」
なんだか照れてしまって、顔も見れずにそう呟いた。
「……お互い様だろ」って隣から聞こえて。恥ずかしくて私の絵も大我先輩の絵もぐしゃーって消した。
･
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1688人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Nappy(プロフ) - 素敵な作品ですね！ (2021年11月21日 21時) (
レス) id: 6b7a5f4d24 (このIDを非表示/違反報告)
キミ(プロフ) - いけない時間から1を読み始めたら深夜を過ぎて一気読みです！仕事かうまくできるか不安でしたが、感情を揺さぶられて、涙するお話が読めたので、心は満足です！続きを楽しみにしてます！ (2021年11月18日 1時) (レス) id: d4e3c92b39 (このIDを非表示/違反報告)
やん - 沢山更新嬉しいです！！！！！！日々の楽しみです^ ^ (2021年11月8日 0時) (レス) @page25 id: a4d97af994 (このIDを非表示/違反報告)
華恋(プロフ) - このお話の京本くん好き過ぎます。どのお話も大好きです。更新頑張ってください⚐ﾞ (2021年11月7日 21時) (レス) @page20 id: 2b37390e07 (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - だめだ。あまりにも好きすぎる。 (2021年11月7日 19時) (レス) @page20 id: 5f27ff9118 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まめこ
| 作成日時：2021年11月4日 20時
