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サークルのBBQには不参加だ、という話をジェシー先輩にすると「じゃあ逆に俺とやらない？みっちゃんと慎太郎も！」と嬉しそうに提案してくれた。…この先輩はなんていい先輩なんだろう。そう思ってたら学食の前で後ろから声をかけられた。…大我先輩に。
「………俺も行くから」
……なにが？何を言っているかわからなくて、一瞬停止してしまった。「なにがですか？」と聞くと嫌そうな顔。いや、質問しただけでその反応は間違ってる。
「ジェシーもいるし、後輩いたら動かなくていいし。…BBQ」
「え、…先輩サークルの行かないんですか？」
「集合時間と場所送っといて」
私の質問はガン無視で言いたいことを言い終えたら田中先輩の元に戻ってしまった。手を重ねて「頼んだ」って。なにがですか、田中先輩。
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カーテンの隙間から日差しが差し込んできていい天気だって気づいた。もうBBQ日和、としか言えないやつ。ルンルンで集合場所に向かって、めちゃくちゃご機嫌だった。2分前までは。
『寝坊した』
なぜ、私の個人トークに送ってくるんだろう。ジェシー先輩に送ればいいのに。3人に大我先輩の寝坊を伝えると「Aちゃん、申し訳ないんだけど待っててあげて」とジェシー先輩に言われた。
「大我って方向音痴なのよ。…買い出しはやっとくからお願い！」
そう頼まれたら断ることなんて出来なかった。待ち合わせ場所で待つこと数十分。人混みの中に金色を見つけた時は心底ほっとした。控えめに手を振るけど、全く気づかない。それどころかキョロキョロと当たりを見回して、逆方向に行こうとするんだもん。
「大我先輩！」
思わず大きめな声で名前を呼んでしまった。肩をビクつかせて振り返り、私を見つけたら安心したように笑う先輩。…反則だ、そんなの。
「……寝坊した」
「知ってますよ。ほら、もうみんな行っちゃいましたからバス乗りますよ」
「うん、」
大人しく私の後について、バスでも隣座る先輩。バスが揺れると先輩の腕と私の腕が密着して、恥ずかしい。そんなの意識してる自分が気持ち悪い。
「……いいですか、順番に焼く係するんですからね」
「……ふ、なにそれ。ガキかよ」
「笑うとこじゃないです、…馬鹿にしてますね」
変なツボ。くくく、と声を抑えて笑ってる。バカにされてるのに嫌じゃない。…BBQのおかげだ、たぶん。
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らっとる - 初めてコメントします！まめこさんの作品が大好きでどれも何度も読み返しています♪中でも今回の無題とーーっても好きです！1日に何回も更新されてないかな?と覗きにきては読み返してます☺︎更新楽しみにしてます！応援してます♪ (2021年11月4日 18時) (
レス) id: cbd38ba105 (このIDを非表示/違反報告)
Sn(プロフ) - 初めてコメントします！凄く面白いです！ニヤニヤしてしまいましたー＾＾今後の展開が気になりすぎるっ！！！更新楽しみにしております！作者様のペースで頑張って下さい！応援しております (2021年10月1日 0時) (レス) @page15 id: 8a3780e77b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年8月22日 14時
