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1年から早めに単位をとっとくといいよ、だなんて言われて取れそうな講義は出来るだけとった。その結果ぼっちになってる。慎太郎もみっちゃんもいなくて。
真ん中より少し後ろの端っこに座って、始まるのを待ってた。話す人もいないから、講義が始まるまでスマホをずーっといじって。
人は少ない。たぶん、人気のない講義なんだと思う。毎回眠気に襲われているし。なのに、隣に誰か座った。たくさん席は空いてるのに変な人だ、絶対。見てることがバレないように横目で隣を見る、と見知った顔
「………不審者見る目やめてよ」
「ほくと、…この講義とってたんだ」
「とってはないね、…Aに会いに来た」
ってきもいな、俺って1人でへこんでる北斗。話すのはサークルの新歓以来ぶり。避けていたものだから気まずいし、会いに来たってなんでだろう
「……どしたの？」
「…俺、なんか嫌なことしたよね？って確認と謝罪の2点だね。主な要件は」
「してないし、謝罪もいらないよ。」
ならなんで、って。言われても答えられない。別に私はなんにもしてない、ただ、近寄ることを辞めただけ
「…あー、最近は桜庭ちゃんとどう？」
「…話、はぐらかそうとしてる？」
「んーん。友達として世間話してる、…だめ？」
「わかった。のってあげる。…どうもなにも変わらないよ」
一緒に大学来て、授業受けて、そんだけ。ってその当たり前のやつは私が欲しい日常だ。隣にいることが普通、何も変わらないなんて、羨ましくて仕方ないよ
北斗の返事を聞いて「そっか。…付き合ったら教えてね」心の準備が必要だからあえて言った。言葉にした後に胸の奥が重たくなったけど自業自得だ
「幸音と？…あのさ、気色悪くない？」
考え込んでそれから出た言葉は私には理解できない。気色悪いってなにが、と返す。
「小さい頃から一緒なの。なんなら風呂も入ったのよ、一緒に。そんなやつにさ、…所謂、下心をもってるって」
「幸音からしたら気色悪くない？俺」
つまりは、自分の感情が正常なのかって心配なんだ。繊細な北斗らしい。なんて答えたら彼が安心するか、少し考える
「北斗が好きな桜庭ちゃんはさ、そんな風に思う子じゃないでしょ。…がんばってね」
「…Aと友達でよかった」
うん、私もだよって嘘ついた。また貧乏クジ引いてんなって馬鹿にされるだろうな。でも笑うんだもん、北斗が。これで合ってるって思っちゃうよ
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らっとる - 初めてコメントします！まめこさんの作品が大好きでどれも何度も読み返しています♪中でも今回の無題とーーっても好きです！1日に何回も更新されてないかな?と覗きにきては読み返してます☺︎更新楽しみにしてます！応援してます♪ (2021年11月4日 18時) (
レス) id: cbd38ba105 (このIDを非表示/違反報告)
Sn(プロフ) - 初めてコメントします！凄く面白いです！ニヤニヤしてしまいましたー＾＾今後の展開が気になりすぎるっ！！！更新楽しみにしております！作者様のペースで頑張って下さい！応援しております (2021年10月1日 0時) (レス) @page15 id: 8a3780e77b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年8月22日 14時
