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「ねえ、Aちゃん。まじできょもどう？」
どうってなんですか。またその話題ですか、しつこいです。どれを言葉にしようか迷ってたら、私の口からでたのは「京本先輩は怖いから…」って全くちがうやつ。でも本音。怖いもん。
「……え、俺ってこわいの？」
「自覚ないんですか？」
予想外に驚いた様子の京本先輩。後輩に対する態度、無意識なんですか？それなら余計にやばい気がする
「…怖いですよ。すぐ睨むし、金づるとかいうし。」
「あー…素直が故に出ちゃってんのか」
「まあ、Aちゃんに対して素直だよね。きょも」
だからよくない？お互い素直に話せるっていいことだよなー。ってまとめに入り始めた田中先輩、どうしてそんなにくっつけたがるんだろう。絶対やだ。
「俺もやだよ。好きな奴忘れるために付き合おうとしてる奴なんて。」
至極まともなことをいってる、そりゃそうだ。なんて自分勝手なんだろう、とは思う。
「………じゃあきっとずっと忘れられないです。」
「ぶす」
私も意地になって言った、けど。ぶすって。シンプルな悪口。いらっとして「そういうところです」って嫌味言ったら今度は舌打ちした。
「もー、きょもったら！女の子にブスはだめだって」
「そうっすよ！事実でもオブラートに包まないと！」
「……慎太郎さ。野宿しなよ、まじで」
「うそ！Aってかわいいよなー。まじ！うん！」
必死でゴマをする慎太郎が笑えて、1人じゃなくて良かったかもしれないって思った。それが図らずも隣の嫌いな先輩のおかげかもしれないっていうのは認めたくなかったけど
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先輩たちはだいぶ酔っていて、京本先輩はもうだいぶ前に寝息を立てていた。綺麗な顔、…黙ってれば。
「Aちゃんごめんね、床お借りします」
そういって先輩たちと慎太郎は床に雑魚寝。最後まで「俺ベッドじゃないと寝れない」って駄々を捏ねてた京本先輩を田中先輩は窘めてくれた。それから人の良さそうな笑顔で
「Aちゃん、きょものわがままに付き合わせてごめんね。」
きょもが楽しそうだから、嫌だろうけどたまに付き合ってやって。って。
京本先輩が楽しそうかどうかはおいといて、私もだいぶ助けられている。気を使わない先輩の言葉は全部的を射ているから。
「……京本先輩は怖いけど、嫌いでは無いです」
「そっか。ならよかった」
田中先輩は嬉しそうに笑ってた。保護者みたい、京本先輩の。
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らっとる - 初めてコメントします！まめこさんの作品が大好きでどれも何度も読み返しています♪中でも今回の無題とーーっても好きです！1日に何回も更新されてないかな?と覗きにきては読み返してます☺︎更新楽しみにしてます！応援してます♪ (2021年11月4日 18時) (
レス) id: cbd38ba105 (このIDを非表示/違反報告)
Sn(プロフ) - 初めてコメントします！凄く面白いです！ニヤニヤしてしまいましたー＾＾今後の展開が気になりすぎるっ！！！更新楽しみにしております！作者様のペースで頑張って下さい！応援しております (2021年10月1日 0時) (レス) @page15 id: 8a3780e77b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年8月22日 14時
