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「…やめんだよな？」
また脅すみたいに言われて無言で頷くと背中をバンバンと叩かれた。今度は痛い。彼はいったい何を喜んでんだろう。悪魔みたい。
「なにをやめんのー？」
「…いわない」
なにそれー！なんかえっち！ってケラケラ笑う田中先輩は多分酔っている。色気もなにもないですよ、打ち解けてもいないこの先輩と。慎太郎も楽しそうに「破廉恥じゃん！」とか言ってる。シラフなのに酔ってるみたい。ばかだ、こいつ。
「あ、Aちゃん彼氏欲しいんだっけ？」
「…え。あぁ。そうかもですね」
「いたのよ！彼女いなくて良い奴！背も高いし、顔もいいし、なによりめちゃくちゃ優しいの！…たまにテンションおかしいけど。どう？」
「…そんな人わたしにはもったいないですよ」
「いやいや！A！いこいこ！」
さっき諦める、ことを決意したのにそこまで早く切り替えられないよ。面白そうに笑う慎太郎や田中先輩をみてると、余計に思う。この人たちと恋愛ごとでからみたくないって。
田中先輩の言葉にじーっと考え込む京本先輩は面白く無さそうに呟いた。
「…それってジェシーでしょ。…だめ。こいつ、人見知りで口悪いから。ジェシーがかわいそう」
なんて、私が断るより先には京本先輩が断る。なぜ？しかもすごい悪口いわれてる。いらっとして京本先輩をみると「あ？なに」って凄まれる。こわい。まじで。
「きょもが断るわけ？えー、いいと思ったのになー。」
「てか、よくAのこと知ってますね。先輩！こいつ顔はまぁ…普通なのに口悪いんすよ！あと手が出る！」
更にプラスで慎太郎からの悪口も。…手なんてださないよ、たまにしか。京本先輩はコンビニ袋からチーズを出して
「それに、こいつ好きなやついるじゃん。」
なんでもないみたいな顔で爆弾投下。深夜なのに慎太郎のバカは「ええ！！！」って叫ぶし、誰々？ってうるさい。最悪だ。
「俺知ってるやつ？ねえ！Aー！」
「いないって。…失恋したの！だから彼氏作って忘れんの！慎太郎のばか！傷口えぐんな！まゆげ！」
「ま、まゆげってなに。それ悪口？」
悪口だよ！綺麗な眉毛しやがって！むかつく！と、悪口のような褒め言葉を言うと慎太郎は少し嬉しそうだった。まあ結果的に褒めてるしな…ばかなの？わたし。
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らっとる - 初めてコメントします！まめこさんの作品が大好きでどれも何度も読み返しています♪中でも今回の無題とーーっても好きです！1日に何回も更新されてないかな?と覗きにきては読み返してます☺︎更新楽しみにしてます！応援してます♪ (2021年11月4日 18時) (
レス) id: cbd38ba105 (このIDを非表示/違反報告)
Sn(プロフ) - 初めてコメントします！凄く面白いです！ニヤニヤしてしまいましたー＾＾今後の展開が気になりすぎるっ！！！更新楽しみにしております！作者様のペースで頑張って下さい！応援しております (2021年10月1日 0時) (レス) @page15 id: 8a3780e77b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年8月22日 14時
