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「やっと気づいた?」


私が否定する前にこんなことをいうものだから、北斗の勘違いはたぶん、更に加速した。私と京本先輩の顔を何度が見たあと、「いつから?」って。やめてくれ、こんな怖い先輩と。好きな人に勘違いされるなんて最悪だ。


「ありえない嘘つくのやめてください。ありえなさ過ぎて、鳥肌たってますよ!」


「は?お前本当にむかつくな」


「…ありえないこと言う先輩が悪いです」


そんな私たちの様子を見て「体調、良くなったみたいで安心した」って足早に帰ろうとする北斗。引き止めたけど、私の言葉なんて聞こえないみたいにドアを開けて帰ってしまった。心配して来てくれたのに。…怒らせてしまったかもしれない



「…すみません、北斗に謝ってきますね」


追いかければ間に合うはず。とドアに向かう私を「別にいかなくていいでしょ」って止める先輩。


「でも、心配してきてくれたのに…」


「あいつが勝手に来ただけでしょ。大事な幼馴染を送った後に」


まただ。大事なって言葉を強調した。私なんて二の次だ、って言われてるみたいで立ち上がってコートを着ようとしていた手を止めた。…北斗にとっては桜庭ちゃんが1番で。どんなに頑張っても私はそこにはいけない。それを京本先輩に言われてるみたいで動けなくなった


「……辛気臭い顔やめてくれる?追いかけたいなら追いかければ?」


わざとらしい大きいため息をついて、少し溶け始めたアイスを食べる先輩。引き止めたり、追いかければって言ったり、そんな言葉にふらふらする私も私だけど。コートをベッドに投げてまた、先輩の隣に腰掛ける。


「……顔は勘弁してくださいよ。もう、やめますよ」


「………さっきと言ってること違くない?」


「もう疲れましたよ、さすがに。望みがなくて勝ち目のないこれ。」


あえて京本先輩が使った言葉を繰り返した。それから「彼氏でも作って、すぐに忘れますよ。」ってヘラヘラ笑う。だって笑って誤魔化すしかないし、出来るかどうかは別として。


「……樹はアホほどもてるよ。」


「あと高地は宇宙人だからAみたいにめんどくさい奴には多分無理。通じない。」


「何言ってるんですか?」


「…サークルの奴らは彼氏候補にむかないよ、って話」


「そんな手近な所で見つける気ないですよ、ありえないです」



またふーんって興味なさそう。自分から言ったくせに。宇宙人はどちらかというと先輩の方が近いですよ









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らっとる - 初めてコメントします!まめこさんの作品が大好きでどれも何度も読み返しています♪中でも今回の無題とーーっても好きです!1日に何回も更新されてないかな?と覗きにきては読み返してます☺︎更新楽しみにしてます!応援してます♪ (2021年11月4日 18時) (レス) id: cbd38ba105 (このIDを非表示/違反報告)
Sn(プロフ) - 初めてコメントします!凄く面白いです!ニヤニヤしてしまいましたー^^今後の展開が気になりすぎるっ!!!更新楽しみにしております!作者様のペースで頑張って下さい!応援しております (2021年10月1日 0時) (レス) @page15 id: 8a3780e77b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まめこ | 作成日時:2021年8月22日 14時

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