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「Aよくこの講義受け続けてるね」
講義が終わって北斗は眠そうな顔でそう言った。私も正直もう捨てたい、この単位。挟まれる自著作の宣伝と中身の薄い講義内容、講義の度に出席者が減っていくのも納得なんだもん
「……それ私が1番思ってるの。眠いの」
「なんでも取れそうなところとった感じ？」
「うん。とりあえずたりないよりマシかなって」
「まあ…そりゃそうだね。あ、今日学食いく？」
いくなら一緒に行こって誘われて断れない。慎太郎とみっちゃんと一緒に行くねって返事をすると少しだけほっとしたみたいに笑った。
「ほっくーん、さっきの講義どうしたの？」
駆け足でこちらにちか寄ってくる桜庭ちゃん。待ってたのに！って北斗に怒ってるからすぐに分かった。あ、空きコマって嘘だったんだって。
「幸音、ごめん。ちょっと用事あって」
「あ、ごめんね、桜庭ちゃん！私が引き止めてた！お返し致します！」
「…返すって俺は物じゃないからね」
私の頭をぽん、と叩いて「A、また学食でね」って桜庭ちゃんと講義室をでていった。人の疎らな講義室、文字通り取り残されたみたいですごく寂しくなった
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「みっちゃーん！私もうあの講義だめだ…」
「だから言ったじゃん！なんでも選択したらいいもんじゃないんだって！」
慎太郎とみっちゃんは先に学食にいて、私のことを笑いながら励ましてくれた。慎太郎は「バカのくせに詰め込むからだ」って言ってたけど無視。
「松村と桜庭ちゃんもくるんだよね？久々だね、4人でご飯食べんの」
「だなー、…学部違うと会わないよなー」
慎太郎は私の顔を心配そうに見てる。大丈夫だよ、の意味を込めて「久しぶりだから楽しみだね」って笑う。気を使わせてごめんよ…
「A、サークルのBBQ来ないの？」
「あー…うん。今回はやめとく」
「なら私も行かなーい。」
みっちゃんがタダ飯にいかないなんて…大袈裟に驚くと「彼氏とデートするわ♡」って。なるほど。そりゃ彼氏優先だよね。慎太郎とみっちゃんの向かいに座ってスマホを触る。通知が1件、北斗だった
「北斗たち、ちょっと遅れるって。先に食べてよっか」
「へーい。あ、北斗たちはくんの？サークルのやつ」
「わかんない、聞いてみたら？」
Aと北斗はセットだからつい、お前に聞いちゃうんだよなーって言った後にやべって顔した慎太郎。露骨に顔に出さないでよ
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らっとる - 初めてコメントします！まめこさんの作品が大好きでどれも何度も読み返しています♪中でも今回の無題とーーっても好きです！1日に何回も更新されてないかな?と覗きにきては読み返してます☺︎更新楽しみにしてます！応援してます♪ (2021年11月4日 18時) (
レス) id: cbd38ba105 (このIDを非表示/違反報告)
Sn(プロフ) - 初めてコメントします！凄く面白いです！ニヤニヤしてしまいましたー＾＾今後の展開が気になりすぎるっ！！！更新楽しみにしております！作者様のペースで頑張って下さい！応援しております (2021年10月1日 0時) (レス) @page15 id: 8a3780e77b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年8月22日 14時
