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「Aちゃん、ほら。ロデオ乗りなロデオ」
「…え、あ、」
学生証をみせて、館内用のリストバンドをもらい中に入った。もう田中くんは玩具を見つけたみたいに私に絡んでくる
馬が暴れるやつ、こんなの絶対すぐ振り落とされる。と思いつつ拒否できない私は渋々ヘルメットを被って、案の定すぐに振り落とされた
「わー、Aちゃんまじで運動神経ないね」
「……み、みっちゃん」
「A、人見知りなおそっか」
スパルタなみっちゃんに何度か助けを求めてみたけど、やっぱり小さくガッツポーズされるだけ。
「あ、Aちゃん次なにする？ワニ叩いちゃう？」
「た、叩いちゃおうかな」
よくあるあのゲーム、これだけはちょっと好き。つい食い気味に答えて、ワニを叩いていると田中くんに爆笑される
「ワニに恨みでもあるの？Aちゃん！力強すぎだって！」
「まって、話しかけないで！」
「もう追いついてないじゃん！え、噛まれまくってる…」
最終的にスコアは最悪。ゲームのワニにもバカにされ、田中くんには引かれてしまうのだから。私には運動神経なんて神経は通ってないのかも…
「…Aちゃん。神経通ってないでしょ」
「……田中くんは私が年上って知ってる？」
あまりにもなめられるから、ちょっとだけ年上ぶってみる。「うん。知ってるよ、Aちゃん」とあえてのタメ口アピールをされれば。私はもう完敗だ
比較的混みあっていない施設のおかげで、どんどんと田中くんにすすめられるまま。ローラースケートに誘導された。なんだかニヤニヤ顔の田中くんが恐ろしい
足のサイズなんせんち？わ、女の子のサイズだわ。じゃあこれね。とあれよあれよという間に、ローラースケート横のベンチ座らされている。
「Aちゃんってさー、やな事やだって言えないタイプ？」
「………なんで？」
「みてればわかるって」
初対面でしかも年下の男の子にここまでバカにされてるってなかなかないと思う。…それでもむかつく！って言えない自分が田中くんよりむかつく。
田中くんは私の顔を覗き込んでまた、ニヤニヤと笑った
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まめこ(プロフ) - ゆーしいさん» いつもコメントありがとうございます(^^)！ぜひお時間ある時にお願い致しますー！ (2021年8月23日 19時) (
レス) id: 08ec96d6c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーしい(プロフ) - ドキドキしながら読んでます！きゅんきゅんします！また読みにきます〜！ (2021年8月23日 10時) (レス) id: 3150e2c301 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2021年7月26日 19時
