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「それでー?」
「別に。なーんにもかわらないよ。」
そう。本当になんにも変わらない。忘れ物をした、と逃げた私はその後とぼとぼと1人で帰ったし、次の日には北斗先輩に挨拶をしている
「ただ、ふつーに挨拶して、途中まで登校して。」
「じゃあなーんでそんな顔してんの」
「私の幸せな距離は北斗先輩にとって普通の距離ですらないんだなー…って、いじけた?」
「いじけちゃったの?AHAHAHAHA!可愛い可愛い」
思ってもないことを!ジェシーはひとしきり笑ったあと、「Aー、馬鹿だねえ。ほんとに」と机に突っ伏す私に優しく声をかけてくれる
「…前に比べたらたくさん話せて嬉しいし、もっともっと大好きになったんだよ」
「うん。それじゃダメなの?」
「それでよかったの!でも、桜庭先輩と北斗先輩みてたら…ずるいって思っちゃった。…身の程知らず、だ!」
「もー。いいでしょ!ヤキモチくらい!やいちゃえやいちゃえ!」
ヤキモチ、嫉妬、そっかー。と納得。桜庭先輩と話す北斗先輩は眉間にシワなんて寄せてないし、「は?」とか「別に」も言ってなかった!優しい北斗先輩…だった!
ああ、やっぱり私は、と暗くなってしまったのも事実だ
「北斗先輩、楽しそうだったの」
「Aといる時も楽しそうだけどね」
「…桜庭先輩には眉間にシワなんて寄せてないし、うるさい、だなんてきっと言わないよ」
「まあー。言わないだろうね。」
ほらぁ…とまた暗くなってしまう。ウザイのか、やっぱり私は
「でもさー。北斗先輩って田中先輩といる時もわりとあんなじゃない?俺からしたらあっんなニコニコしてる北斗先輩の方が偽物!怖いって!」
「ジェシーだいすき…いいやつだ、」
「そうなの!俺って良い奴なのよ!マブダチの失恋を慰めるくらいには!なーんちゃって」
「なっんも冗談になってないからね!」
AHAHAHA!ごめんごめん!と笑われる。笑えないよ、ジェシー…
「よし、とりあえず今日2回目の北斗先輩タイムいってくる!」
「その意気だ!いけいけー!俺もいくー!」
ついてこないで!と言っても「いけいけー!殴り込みだ!」と楽しそうに追いかけてくるジェシー。…今は少し心強かった
北斗先輩との距離
じわじわ近づいて、もうすぐ、
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YUUKI(プロフ) - この小説をもう何回も読んでる者です!!本当に面白くて幸せな運命で、こちらまで嬉しくなります!最高の小説なのでこれからもたくさん読ませていただきます!! (2023年3月27日 8時) (レス) @page50 id: 856434f156 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 続編みたいです! (2021年12月13日 7時) (レス) @page50 id: d885f834a6 (このIDを非表示/違反報告)
pupi(プロフ) - 一気に読みました。久しぶりにぼろぼろ泣きました(;;)他作品も読ませていただきます! (2021年8月6日 3時) (レス) id: 019254c1d1 (このIDを非表示/違反報告)
みう(プロフ) - うおおおお感情移入しちゃってlastらへんで泣いちゃいました………………………これからの更新も楽しみにしています……!! (2021年7月25日 2時) (レス) id: 90ad8ea26a (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - まめこさん» わ!!嬉しいです…!!ありがとうございます(*^^*)これからの作品も楽しみにしてます!! (2021年7月23日 21時) (レス) id: 55c78b94af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まめこ | 作成日時:2021年7月4日 21時