44 ページ48
・
「ねぇねぇ、好きな人に別の男をよろしくって言われた話する?」
「………もう聞いたってそれ。ごめんねー」
おのれ、憎き渡辺翔太。ごめんじゃない。樹くんに!北斗を!よろしく!って言われたんですけど!!!!
「えー、でもさ。Aが悪くね?」
「は?なんでよ。」
「ハッキリしないAがわるーい。北斗のこと満更でもないんだな、って思われたんでしょ。樹に」
…え?つまり樹くんは、私が樹くんをやめて北斗と付き合うと思ってるの?やばい女じゃん。そいつ
「ねえ!だから樹くんヘラヘラしながら怒ってたの?」
「…ヘラヘラしながら怒るって何。そんなヤツいる?」
「なんか…怖かったもん。でも、私も初めて樹くんにむかむかした。き、決めつけなくてよくない?」
大学近くのオシャレカフェでひっそりひっそり翔太に相談。アルコールが入るとダメだってことでカフェに来たけど、さ、酒飲まないとやってられない!これ!
「Aは北斗と付き合う気あんの?」
「ほんっとにない。私が好きなのは、樹くん、だし」
「照れんな照れんな。きもい。なら言えよ。いつまでも北斗のこと適当にしとくな」
きもい、と言われてむかつくけど正論。その通りだ。翔太にしては真っ当なことをいってる…
「…なんかさ、自分と重ねちゃってさ」
「……は?どういう意味」
「もし、もしもだよ?樹くんに告白したらさ、振られるわけじゃない?そんなの聞きたくないかもなって…聞かないまま、仲良くしたいなー」
なんて思ってる…と言うと翔太はまた「は?」と聞き返してきた。むかつく
「北斗とお前はぜんっぜん違うだろ。あいつはちゃんと告白?しかも公開告白してるわけだし。」
「………はい」
「振られるのがやだ、聞きたくないなんてさ。あいつ今更思ってないって。」
Aが樹のこと好きなのわかってるわけだし、と事も無げに言う翔太。
「…私いますごいやな女?」
「…すごくではないけど。拗れる前にどうにかすれば?」
…ちょっとはやな奴なのか。ハッキリ言ってくれる翔太に感謝。うん。
「ありがと、翔太。ちょっとやな奴、卒業してくるわ」
「おう。頑張れー」
翔太の分も奢らせて!と伝票を奪い取り、子犬の目をした彼に連絡する
・
4768人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まめこ(プロフ) - ゆーしいさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます!更新停滞しないように頑張ります! (2021年7月11日 14時) (レス) id: 08ec96d6c5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆーしい(プロフ) - ドキドキやばいです、、!にやにやしながら最新話よみました、、!更新たのしみのまってます! (2021年7月6日 0時) (レス) id: 3150e2c301 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - 真田丸さん» 嬉しいお言葉ありがとうございます…。恐れ多いです…!こまめに更新できるようにがんばります! (2021年5月30日 14時) (レス) id: 08ec96d6c5 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - なっちゃんさん» コメントありがとうございます!こまめに更新できるようにがんばります! (2021年5月30日 14時) (レス) id: 08ec96d6c5 (このIDを非表示/違反報告)
真田丸 - 今まで読んだ占いツクールの小説の中で一番好きです!最高です!なんでこんなに面白いお話を書けるんですか…? (2021年5月30日 1時) (レス) id: 36025043ad (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:まめこ | 作成日時:2021年5月16日 15時