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「大丈夫なの？」
「…………なんで？」
質問に質問で返せば安心したように息を吐いた。これからバスケするくせになんでこんなとこにいるんだ、こいつ。
「高地がお前が怪我したって」
こーちくん、余計なことをしてくれたね。無言で申し訳程度の絆創膏が貼られた親指をみせれば「……なんだよ、それ」って笑った。
「………なんで笑うの。怪我だよ、怪我」
「球避けるような素振りしてたやつが卓球で怪我なんてありえないと思ったわ。」
「失礼なやつ。……早く体育館戻れば」
「………一緒に行こ」
………いまなにいったの、こいつ。聞き返すこともできなくて信じられないって顔で森本をみてたら「応援、してくんないの？」だって。いつもの険しい顔じゃなくて、不安そうに眉毛さげた情けない顔。
「……応援なんてしなくても、あんたバスケ上手じゃん」
「…まぁそうだけど。」
少しは謙遜しろよ。ちら、と横目で隣を見たら何故か森本もこっち見てた。ぱちん、 って目が合って急いで逸らす
「なんかちげーじゃん。」
「……ばか？」
「うるせぇ。…わかった。応援しなくていい」
見てて、なんて。随分と控えめなことを言うんだ。いつもと違う雰囲気と空気感、なんでか気まずい。むずむずする。なんだこれ。
「………みてる」
そう一言呟いたら「やった」って。隣から聞こえた。本当に、なんで今更距離を詰めてくるの。こちとらあんたが近寄るなって言った日から嫌いになれるように今まで頑張ってきたのに。私の努力を台無しにしないでほしい、ばかやろう。
当たり前みたいに体育館に一緒に入ってコーチくんの隣に座る私の隣に腰を下ろす森本。そんな私たちをみてなぜか満足気な高地くんをひと睨み。「よかったね」って小声で囁かれて。小さく頷いた。……なにがよかったのかわかんないけど。
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たろたろ - もう殿堂入りのお話です！大好きすぎる、、 (2023年3月11日 9時) (
レス) @page24 id: 2b642d3f07 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - KaNaaaaさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！きゅんが提供できたなら私もうれしいです…( ¨̮ )♡ (2022年3月11日 19時) (レス) id: d8cb6056f0 (このIDを非表示/違反報告)
KaNaaaa(プロフ) - 何回読んでも毎回キュンキュンします！ (2022年3月8日 0時) (レス) @page24 id: 0ab49d4c18 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2022年1月30日 11時
