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ぽたり







雨かと思った




自分の手に落ちた水は









和「なんで泣くの、」









自分の涙だった















先生の抱きしめる手が緩む







和「泣くなって」









ポロポロとこぼれ落ちる涙は








きっと


ここに来てからずっと我慢していたもの









女の人の存在を知って




知らないところでひとりになって




スマホも連絡手段もなくて

















寂しかった




虚しかった









先生の手が頬に触れる



涙を拭う手









和「彼女はいないし、研究室のことはAの誤解だよ」













どうしてそんなに優しくするの?




どうしてそんなに優しい目で私を見るの?









どうしてそんなに優しい手で触れるの?









「……、誤解って…なんですか」









一番疑問だった




なんであれが誤解なのか









和「誰なのか、何をしてたのか、気になるんでしょ?」









うん、と言うように頷くと






和「じゃあ話してあげるから、車乗って。帰るよ」









腕を引っ張られて立ち上がる体





その反動で揺れるブランコ









手を掴まれたまま



先生の車に向かう









助手席のドアを開けて






和「ここ乗って。一応人の目もあるから、急いで」









決して優しいエスコートではないけれど













先生の優しさと気遣いがそこにはあって













何度か乗ってるけど全く慣れない

先生の車に乗り込んだ









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潤愛 - キュンキュンしました!頬が緩んでしまいます。これからも更新楽しみにしてます。頑張ってください。 (2016年12月22日 17時) (レス) id: 8d95e8a04f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:美織 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/bbs/sssmkknjn3104  
作成日時:2016年11月28日 14時

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