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和「前もあったね、この話」
「先生は、きっと私のこと 生徒 って言うんでしょう?」
ラジオが流れ始める
曲がかかって
車の中が少し騒がしくなる
和「生徒だよ、それはね。俺教師だもん」
和「でも、特別って言ったよね。お前以外にそんなこと言ってないよ、俺」
和「誰にでも特別なんて言わないよ、俺だって」
それって
勘違いしてもいいってこと?
先生は
私のこと…
ラジオが先生によって消される
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「……、、すきです」
一瞬の出来事だった
言わないと決めていた言葉が簡単に出た
その瞬間、顔がどんどん赤くなって
どこを見ればいいのかわからなくて
膝の上に置いた自分の手をじっと見つめた
和「んふ、知ってるよ、わかりやすいもんお前」
返って来た言葉は想像していたものとは違った
「…、、、先生のこと、、」
言おうとした
正直に。素直に
どうしようもないくらい、大好きだって
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和「俺たち、付き合えないよ」
「…っ…、」
言葉を失う
そんなの当たり前なのに
わかっていたつもりなのに
頭ではわかっていた
つもりなのに
心はどうしてこんなに正直なんだろう
大好きとは言えなかった
伝えられなかった
ポタって涙がスカートに落ちてシミを作る
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和「特別だけど、彼女にはなれないよAは」
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和「生徒だから」
そんなの残酷だ
残酷すぎるよ
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潤愛 - キュンキュンしました!頬が緩んでしまいます。これからも更新楽しみにしてます。頑張ってください。 (2016年12月22日 17時) (レス) id: 8d95e8a04f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:美織 | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/bbs/sssmkknjn3104
作成日時:2016年11月28日 14時