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「大丈夫、俺に任せて、エスコートしてあげっから」
「ほんと？」
「それはもう、大ちゃんが一番わかってんじゃん？」

確かに、おれは知ってる。
なんだかんだ悪口みたいなこと言われたり、からかわれたりするけど…。

山田は優しい。

いつだって愛を込めて接してくれてるんだって。

すごいよく、知ってんの。

「じゃあ、風呂入ってくんね」
「お風呂までエスコートしますか？」

つれていきますよ、俺のお姫様。
だなんて演技がかった台詞をいわれて恥ずかしくてしなくていいって拒否。

立ちあがると山田も立ち上がって…

すっとさりげない動作で唇を合わされて…。
あって思ったときには離れていく。

なにいまの…イケメンの仕草すぎるだろ……。

「ふふ、ごめんね。我慢できなくて」
「……せめて風呂上がってからにしろよ」

照れ隠しで文句いうけど山田ははーいってにこやかに返事をする。

しなくていいっていったのに山田がちゃんとお風呂まで連れてってくれて…。

去り際に耳元で待ってるねって一言…。

こんなの、ずるい。

緊張どころじゃない、むり、山田と顔合わせられない…。

なかなかお風呂から戻ってこないおれに痺れを切らしたのか…。
エスコートっていう体でベッドに強制連行されるのは、あと数時間後。

fin*

呼んでる気がしたんだ。1《hkar》→←緊張するに決まってんじゃん…1《ymar》

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