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気付け気付け!1《ybar》 ページ18

やぶあり

ふわふわと明るい金色の髪。

薮ちゃんの背中を見つめ、気付くかなとそわそわする。
じっと見ていたら気配を感じとってくれたのか後ろを振り向いてくれて目が合う。

「大ちゃん?どうした?」
「んーん!なんでもない!」

気にしないでっておれがいうとそう?って首をかしげて再び前を向いた。

前を向いたあともじーっと見ているとまたくるりと振り向かれた。

「…大ちゃん、おれになにか言いたいことあんの?」
「えっ?ないよ!ただ気付くかなぁと見ていただけ!あっ!けーと!」

再度薮ちゃんに気付かれてぱっと周りを見渡したらちょうど圭人がいたから駆け寄った。

そしたら圭人は不思議そうにおれを見つめた。

「…大ちゃん、薮くんと何かあったの?」
「へ?何もないよ?」
「だって…」

今避けたよね?って聞かれて慌てて首をふる。

「違う違う!そんなんじゃないから!」

避けたわけじゃない、ちょっと試してたっていうか…。

考え込んでいると圭人が心配そうにしてるから、圭人にならいいかと思ってる耳元に唇を寄せる。

内緒話するように、こそりと囁いた。

「あのね、圭人。さっきのは薮ちゃんを試してたの」
「えっ?」
「薮ちゃんに念を送って気付くかどうか!」

そしたらすぐ気付いてくれたんだ!

おれのいたずらが成功したような顔を見て圭人はキョトンとした顔。

嬉しそうににこにこしてたら、圭人も嬉しそうに笑ってくれた。

「なんだ!ケンカしたのかと思ったよ。それならよかった」
「ごめんな、紛らわしくて」
「ううん。…薮くん愛されてるなぁ」

感心したように言われて少し恥ずかしくなる。
でも間違ってないから赤くなってしまった頬を触りながらそうだよっておどけてみる。

薮ちゃんはおれのことすきってよく口にしていってくれるけどおれは口にだすほうじゃないから…。

変わりに態度で示してみた。

背中におまじないをかけたんだ。

薮ちゃんのこと信じてるから、ちゃんと振り返ってくれるってわかってた。

自惚れじゃなくてよかった。

「……だってさ、薮くん」
「え?!」

圭人の言葉にまさかって思って振り返ると薮ちゃんがおれをじーっと見ていた。

「…だーいちゃん」
「………ごめん!薮ちゃん!」

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K(・Д・)けー(プロフ) - ぱれさん» コメントありがとうございます!たかありが好きすぎて長くなってしまいました><読んでくださりありがとうございます!あと1話だけお付き合いいただければと思います(^^)がんばります〜! (2017年1月4日 0時) (レス) id: 137169a6f7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱれ(プロフ) - ぎゃーー!!たかありすごくきゅんきゅんします有岡くん可愛すぎです(;_;)やばい!更新頑張ってください!応援してますヽ(;▽;)ノ (2017年1月3日 11時) (レス) id: fc214221f6 (このIDを非表示/違反報告)
K(・Д・)けー(プロフ) - 杏里沙さん» こんばんは、コメントありがとうございます。ご指摘ありがとうございます、即座に対応させていただきました。無知で大変失礼いたしました。更新頑張っていきたいと思います! (2016年11月15日 1時) (レス) id: 137169a6f7 (このIDを非表示/違反報告)
杏里沙(プロフ) - こちらの作品は、Hey!Say!JUMPという、実在する方々が登場していらっしゃるので、オリフラを外していただけると幸いです! 作品自体はとても面白いと思うので、更新頑張ってください! (2016年11月14日 21時) (レス) id: 5e107cb518 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ssskkk67 | 作成日時:2016年11月8日 1時

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