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「…大貴は涼介のとこいかなくていいの？」
「んーいかない」

知念といるってかわいい言葉。
かわいいこというもんだからもういじるのはやめて、大貴の肩に寄りかかる。

「毎年のことなのにね」
「わかってんなら聞くなよ…」
「大貴ならしゃべってくれるかなーって」
「おれはなにも知りません」

口元に指でバツを作る大貴…それ、知ってるけどいわないって意味だよ。

「今年はどんな感じ？大貴なにくれるの？」
「だから〜！……おれは知念の喜ぶものあげるよ」
「変なセンスしか持ってない大貴がなにくれるの？怖いんだけど…」
「失礼な！」

ちゃんと喜ぶもの用意したって口を膨らます。
用意もね、おれがちょっと手を加えたんだって、思い出したのか楽しそうにしゃべる。

このまま会話を続けたら大貴は涼介あたりに怒られると思う。

でねって話を続けようとする大貴の口に手をやる。

「むぐっ……」
「大貴、怒られるんじゃないの？」
「むぐぐ……」

そうだった、しまったって顔をするから呆れる。

「ほんとばかだよね」
「ぷはっ！」

手を離してあげると苦しかったのか涙目で僕を見つめて照れ笑い。

「やばかった！これ以上話したら怒られちゃうね」
「ほんとね。ていうかなんで僕が気を使わなきゃいけないの」

へへごめんごめんって謝る大貴。

まぁ楽しみにしててよって、にってわらった顔が無邪気でかわいく見えてしまった。

こういう抜けてるところも僕は好き。

みんなからのお祝いはすごく嬉しいけど…。

サプライズなんだから待ってなきゃいけないと思うけど、やっぱり一番初めに聞きたい。

3→←プレゼントはね…1《cnar》

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