ログ33 ページ34
.
『げっ……』
なんか面倒臭いのに遭遇したかも。
「私別にそんなつもりじゃ、」
女「ななもりくんたちに近づかないでよ!」
女「この男たらし!!」
「きゃっ」
校舎に入ると、休憩している他校の人たちがチラホラいる中、旧校舎の方からヒステリックな叫び声が聞こえた。
影からチラリと覗いてみると、
そこにいたのは花鈴とニコニコしてる女の子3人。
その状況にちょっとだけびっくりする。
妹だからって特に助ける気ないけど、花鈴っていつもこんな感じなのか?
少しだけ様子を見ようかな。
なんて呑気に思ってるのもつかの間。
「ぎゃっ」
バシャリとバケツの水をかけられそうになる花鈴。
間一髪でよけたみたいだけどジャージは水がかかりびしょ濡れになっていた。
女の子たちは花鈴が避けたことが気に食わなかったのか思いっきり平手うちをしようとする。
いやそれはまずいだろ。
気づいたら私は、花鈴を叩こうとしていた女の子の手を掴んでいた。
別に花鈴のためじゃない。
これでこの場を見逃したら、
私のプライドが許さないだけ。
「A!」
女「は?」
そのまま驚いた顔をした女の子を背負い投げした。
女「痛ッ、」
『別に喧嘩するならしてもいいですけど、ウチの校舎でやんないでくれません?』
ぐっと髪の毛を引っ張り、顔を近づける。
『不快なんですけど。』
その子からパッと離れると、力が入らないらしく一向に立ち上がろうとしない。
優しく言い聞かせてあげたつもりが、随分と怖かったのか腰を抜かしてしまったみたいだ。
面倒臭いねぇ。
『ほら、そろそろお帰りの時間では?』
女「は、はい!!」
手を掴みそのまま立たせると、私は優しく微笑む。
女の子たちがぼーっとしながら走っていくのを見送り、今度は花鈴に向き直った。
涙を堪えてるのかぐっと歯をくいしばる花鈴。
泣きたいなら泣けばいいのに。
自分は被害者だけど我慢して泣きませんってところも実際なんか腹立つな。
って私ひねくれすぎか。
「ありがとね!」
『別に。』
そのまま花鈴とは目を合わせず、くるりと後ろ向く
すると2人の男子が怪しいものを見るような目でこっちを見ていた。
606人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
yuzuha☆(プロフ) - コーヒーの中に生卵はヤバイwww (2021年12月14日 8時) (レス) @page44 id: 6ccd0f4472 (このIDを非表示/違反報告)
白犬 - ≪コーヒーの中に生卵≫wwww (2021年3月13日 16時) (レス) id: afebd09899 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ - LOVE (2019年9月15日 10時) (レス) id: eb027a0605 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ - 作者のことが大好きでちゅー I ーー \ /ーーーー I / \ \ / I I \ / \ / Iーーー ーーー ーー \/ L___ (2019年9月15日 10時) (レス) id: eb027a0605 (このIDを非表示/違反報告)
少年B - 続編楽しみです!応援してます\(^o^)/頑張ってください!! (2019年8月1日 12時) (レス) id: 68583e0695 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:りんね | 作成日時:2019年3月16日 23時