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ログ26 ページ27

ころんside



最初はさ、
ただ看病してればいっか程度に思ってたのに。




『なんかごめんね。』


こ「僕がしたくてしてるから、いいの。」






知らないうちにかれこれ数十回はAを抱きしめている気がする。




我ながら何やってんだよ。


最初はAの精神を安定させるためにやってたんだけど、知らぬ間に僕がただ彼女を抱きしめたくなっていた。 勝手ながらの自己満だ。





Aは、多分何かしらの事情を抱えている。







本人は気づいてないようだけど、Aが寝てる時はすごい勢いでうなされている。




その後はパッと目を覚ますが、本人はうなされていたことに気づいてないようで至って平然としていた




《私を置いて行かないで、》






誰に置いてかれたの?



聞きたくても、こればかりは聞けないだろ。





なんでかわかんないけど、
Aが悲しい顔をするのは見たくない。





『ゲボッ、ウッ……まって……』



さっき寝たかと思えば、可哀想なほどに過呼吸になりながら泣いている。




生理痛ってこんなに酷いの?


それともAが特殊なだけ?




ねぇ、今君は何に怯えているの?







こ「大丈夫。大丈夫だからね。」




僕にはこうやって手を握って抱きしめるくらいしか出来ないけど、それでAの役に立てるなら。








この気持ちは、好きとかじゃない気がする。


もっとそれ以上の、何か。









そうこうしてるうちにさっきまで閉じていた大きな瞳を見開いた。Aが起きたのだ。



『あ、……おはよう』



決して可愛げがあるわけじゃない瞳で僕を見つめる彼女には、どんな風に世界が写っているのか。何度考えてみてもわからない。




だとしても、温もりを与えることはできるから。






こ「抱きしめてもいい?」




返事を聞く前に、ベットに横たわるAを上からギュッと抱きしめた。あいにく彼女は少しも照れてくれない。





『ごめんね。』




そんなに謝らないでよ、




僕が欲しい言葉は謝罪なんかじゃなくて_______









な「……ころん。それはアカン。」



こ「げっ!」




知らないうちにドアの近くになーくんがいた。


その後ろにはちょっと引いた顔した皆が。






こ「いやいやいや! 」





ちょっと、大変なことになりました。

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yuzuha☆(プロフ) - コーヒーの中に生卵はヤバイwww (2021年12月14日 8時) (レス) @page44 id: 6ccd0f4472 (このIDを非表示/違反報告)
白犬 - ≪コーヒーの中に生卵≫wwww (2021年3月13日 16時) (レス) id: afebd09899 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ - LOVE (2019年9月15日 10時) (レス) id: eb027a0605 (このIDを非表示/違反報告)
カフェオレ - 作者のことが大好きでちゅー I    ーー \ /ーーーー I   / \ \ / I I \ / \ / Iーーー ーーー ーー \/ L___ (2019年9月15日 10時) (レス) id: eb027a0605 (このIDを非表示/違反報告)
少年B - 続編楽しみです!応援してます\(^o^)/頑張ってください!! (2019年8月1日 12時) (レス) id: 68583e0695 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:りんね | 作成日時:2019年3月16日 23時

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