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『いいぜ殴りたいなら殴れよ。大人が子どもを殴る、ああいいじゃねーか情けなくて』
「マジでわかっとらんな、大人が本気で人間をダメにしたいとき、暴力なんちゅうのは下の下の方策や」
「おい、お前らいい加減にしろ。いちおう学校の敷地内だ。人がいる」
あきれたようすのグルッペンが静止に入って、俺と、コネシマと呼ばれた男はようやくいい合いをやめた。男はちょっとバツが悪そうに頭をかき、俺もカッとなりすぎたことを恥じて口をつぐむ。グルッペンがため息をついた音が、妙に大きく響きわたった。
「お前はすぐそうやって子ども相手にマジになるからガキなんだぞ」
「……こいつは気に食わん。お前こんなやつ引き連れとんのか？ 何故？」
「俺の意思でそうしてるわけじゃない。こいつが勝手についてくるんだ」
「なんや、ストーカーか。俺が追いはらおうか？」
『ストーカーじゃねえ！ こいつだって嫌とはいってない！』
「……ま、そういうことだ」
グルッペンがそう結ぶと、コネシマは「ちっ」と小さく舌打ちをした。いちいち態度の悪い男だ。コネシマは俺のことが相当気に入らないようだが、俺だってこいつのことは気に食わない。高圧的で、大人ということをかさにきている。
『お前、もう帰るのか？ こいつも護衛？』
「護衛？ 俺はそんなんとちゃうぞ」
「……もののたとえだ。もちろん違う。ただの迎えだよ」
『迎えって……、家庭の事情っていったよな。家の用事？ お前んち……、なんなんだよ。護衛とか……迎えとか……、学校早退しなきゃならないような用事って』
「おい、お前、護衛って」
「……コネシマは黙ってろ。もののたとえだといったろう。……A。お前の“趣味”と似たようなものだ」
『……あ？』
俺の「趣味」……、人にいったことのない、昔の詩人が好きだという趣味のことか。学校を早退するほどの用事とは、こいつのそういう趣味にまつわることだと？ ……いや、そういうことではないはずだ。そうじゃなくて……、たぶんこいつは概念を指したんだ。
人にいうようなことではない。いったところで理解がえられるわけでも、みんなに伝わるわけでもない。だったらはじめから隠してつき合うほうが楽だ。……そういうことか？
「コネシマ。今日の茶席、空きがあるだろう」
「……あるが……、まさかお前」
「A。そんなに気になるなら、俺についてこい」
『……は？』
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暁 - こんにちは！好みドストライクの小説に死にました笑笑 よろしければ、番外編など書いていただけると、今後の楽しみになります← (2019年6月26日 17時) (
レス) id: 49acb176a2 (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - カロさん» リクエストありがとうございます！無事書けましたのでお知らせいたします。夢主気に入っていただけたみたいでうれしいです；！書いててすごく楽しいのでありがたいリクエストでした！読んでくださってありがとうございました！ (2019年6月22日 8時) (レス) id: 5ef018c5f9 (このIDを非表示/違反報告)
カロ(プロフ) - すみません！リクエストで夢主くんとグルさんのイチャイチャが見たいです！お願いします！ (2019年6月21日 18時) (レス) id: d6860b933c (このIDを非表示/違反報告)
エス(プロフ) - bhさん» わーいありがとうございます；；ほんと私の好きなもの無造作につめこんだだけの作品にそういっていただけでうれしいです！完結したのでお楽しみいただければいいな…と思います！ありがとうございます！ (2019年6月20日 21時) (レス) id: cfc1eef8b5 (このIDを非表示/違反報告)
bh(プロフ) - 大好きです…ド性癖です…応援しております… (2019年6月19日 15時) (レス) id: c595f3c6d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エス | 作成日時：2019年6月18日 0時
