思い出、幻夢 ページ7
「はぁ、はぁ…」
「…(疲れて声が出ない」
持久走後といい勝負なぐらいに足がガクガクだ。
４５Ｆの階段を登りきり、重たく冷たい扉をジンは押し開けた。
鍵を厳重にかけていた上に扉は何重にもなっているため、
このフロアは襲撃を逃れたようだ。
全てがあの時のまま―――それが逆に胸を締め付ける。
立ち止まって動かなくなってしまうジンに、
ユウヤは声をかけることが出来なかった。
「わざわざ階段を上ってきたの、？」と呆れて笑いながら
迎えてくれる少女が目に見えるようだ。
それぐらいそのままだった。
「…ＮＩＣＳと連絡をつけなければ」
拳を握りしめて、歩くジンの背は小さく震えて見えた。
「ジン君…、…」
・
・
・
『「…』」
・
・
・
先立って歩くジンの一歩後ろを付いていくユウヤ。
廊下を抜け、一番奥の部屋に向かう二人。
一番奥の部屋は三人の仕事場で、思い出の詰まった場所。
わずかに震える手で、ジンはその扉を押した。
キィ、と少し音がして、扉が開く。
懐かしい匂いがして、記憶を呼び覚まされる。
最後にここにいたのはどれだけ前だろうと、ジンは無意識の内に歩みを進めていた。
電気をつけなくともモノが見えるぐらいに空は晴天で、
窓からは陽が差している。
そのせいか机周辺は逆光でシルエットだけだった。
机に積まれた書類や転がったペンもそのまま、
いつかじゃれ合っていてぶつかり、向きのずれた棚もそのまま。
直視できなくなって、気が付けば赤いカーペットに目を落としていた。
・
・
・
ゆらっ。
カーペットの上に伸びた影が、動いた。
自分じゃない。
・
・
・
ハッとして顔を上げた。
後ろでユウヤが息を呑んだのが分かった。
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ユリ(プロフ) - 発動サンクス、hit数は分速で変わってく！！!（（←いったん黙れ） でもって遂に１6ですか！！！ (2013年10月13日 22時) (
レス) id: 5f2e549008 (このIDを非表示/違反報告)
リューン(プロフ) - える@夜桜四重奏見たい。wさん» 進撃は小説なうです。リューンは兵長派なのでとうとう小説書き出しちゃいましたね（笑） (2013年10月12日 23時) (レス) id: 847eddbf6e (このIDを非表示/違反報告)
える@夜桜四重奏見たい。w - 更新きたぁぁぁ！展開崩壊しちゃっても全然大丈夫ですよw進撃が終わってしまったので、結構悲しんじゃってますw (2013年10月12日 22時) (レス) id: 145d24af2a (このIDを非表示/違反報告)
リューン融解Ver.(プロフ) - hit数がおもしろいことに。みんなありがとうございます！！ (2013年10月12日 15時) (レス) id: 847eddbf6e (このIDを非表示/違反報告)
リューン融解Ver.(プロフ) - 不登校*6坂さん» 今更新しました（笑）テンションやばくなってくださってありがとうございますorz← (2013年10月12日 14時) (レス) id: 847eddbf6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リューン | 作者ホームページ：
作成日時：2013年4月4日 14時
