女児 ページ46
必殺ファンクションに巻き込まれたのは小学校低学年くらいの女の子だった。
だが、その子は…この場にいる誰もが分かる顔をしていた。
「ぁ…ぅそ、何で…こんなことって」
ずっと孤立状態だったユウヤは膝をつき、そのまま動けなくなる。
その女の子はどう見ても…彼らが必死に捜していた少女だった。
髪はツインテール、丁度初●ミク位の高さで、
頭にはヘッドフォンのような機械がつけられていた。
と、静寂の中、あの白い女の声が響く。
「ミゼル。まさかお前がそいつを飼い慣らせていないなんて思いもしなかったよ…
…私が洗脳し直して、お前の従順な良き僕〈しもべ〉にしてやった。
今頃、僕〈しもべ〉の役割を果たせて本望だと思っているに違いない」
『………』
ミゼルは唖然とした表情で、自分の代わりに倒れた女の子…
…リュウンを凝視していた。
その表情は、かえってバンたちが訝しげに思うほどであった。
驚くほどに哀しみを湛えた目をしていたからである。
「私はそれをお前の使いたいようにするためにくれてやった。
本来ならば解剖にでも使うところをね…実に興味深い人体だから
お前が要らないと言うのなら私に返上するがよい」
『―――ん様』
ミゼルがかすれた声を発した。
『―――何故、こんなことをなさるのですか』
バンたちは耳を疑った。
ミゼルの声が、震えていたから。
ミゼルはその震え、かすれた声で自らの主の名を呼んだ。
『どうして―――紫苑様』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユリ(プロフ) - 発動サンクス、hit数は分速で変わってく！！!（（←いったん黙れ） でもって遂に１6ですか！！！ (2013年10月13日 22時) (
レス) id: 5f2e549008 (このIDを非表示/違反報告)
リューン(プロフ) - える@夜桜四重奏見たい。wさん» 進撃は小説なうです。リューンは兵長派なのでとうとう小説書き出しちゃいましたね（笑） (2013年10月12日 23時) (レス) id: 847eddbf6e (このIDを非表示/違反報告)
える@夜桜四重奏見たい。w - 更新きたぁぁぁ！展開崩壊しちゃっても全然大丈夫ですよw進撃が終わってしまったので、結構悲しんじゃってますw (2013年10月12日 22時) (レス) id: 145d24af2a (このIDを非表示/違反報告)
リューン融解Ver.(プロフ) - hit数がおもしろいことに。みんなありがとうございます！！ (2013年10月12日 15時) (レス) id: 847eddbf6e (このIDを非表示/違反報告)
リューン融解Ver.(プロフ) - 不登校*6坂さん» 今更新しました（笑）テンションやばくなってくださってありがとうございますorz← (2013年10月12日 14時) (レス) id: 847eddbf6e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リューン | 作者ホームページ：
作成日時：2013年4月4日 14時
