薬液 ページ40
「ジンっ！？」
バンが慌ててジンに駆け寄って、彼を抱え起こした。
ジンはすでに目を閉じてしまって、何の反応も返さない。
彼の全身は服ごとすべてびしょぬれで、きつい薬品の臭いが漂っていた。
「まさか…何かされたんじゃ」
「バン君！！」
ユウヤが立ち上がり、駆け寄ってくる。
そしてジンの薬品の臭いをもう一度かぎなおし、頷いて言った。
「間違いない…僕がずっと浸けられていた薬液と同じ臭いがする。
実験体とかを入れておくための薬液だと思うんだ。
ジン君…もしかしたら、何かされたかも…」
ユウヤがジンを強く揺すり、起こそうとする。
「…、」
「ジン君！」
思ったよりも早く目を開けたジンは、虚ろな目で、呟いた。
「…ぁ…、…ぁ」
「どうしたのジン君。大丈夫！？」
「…ぁ…っ」
声になっていない。
首を横に振るジン。
大丈夫じゃ無いという意味だろうか。
この状況ではそう受け取るしかなかった。
「俺たちも今、状況がよく飲み込めてないんだ」
バンはそれだけジンに言うと、ジンが出てきた扉の向こうをじっと見つめた。
真っ暗で、一メートル先どころか三寸先も見えない。
むやみに仲間たちを危険にさらしたくはなかったため、
バンは進むことはせず、とりあえずその不気味な扉を閉めた。
「…みんな、少しは回復してるだろうけど…
怪我が治った訳じゃないから、安静にしていよう。
ここに居ても、とりあえず“今は”何も起こらなさそうだから」
「賛成ね。むやみに動いてもどうしようもなさそうだし。
ジンが動けるようになったら何か聞けるかも知れないわ。
彼しか知らないことが、少なからずあるはずよ」
ジェシカがそう言って、壁にもたれかかる。
…全体的にいまいち気力に欠けているのは何故だろうか。
「まったく、こんな時ぐらいよね、コブラでもいいから
大人の助けがほしいって思うのって…」
ランがぼやいて脚を投げ出す。
ユウヤはそれを見て苦笑しながら、立ち上がり、大広間を散策しだした。
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ユリ(プロフ) - 発動サンクス、hit数は分速で変わってく！！!（（←いったん黙れ） でもって遂に１6ですか！！！ (2013年10月13日 22時) (
レス) id: 5f2e549008 (このIDを非表示/違反報告)
リューン(プロフ) - える@夜桜四重奏見たい。wさん» 進撃は小説なうです。リューンは兵長派なのでとうとう小説書き出しちゃいましたね（笑） (2013年10月12日 23時) (レス) id: 847eddbf6e (このIDを非表示/違反報告)
える@夜桜四重奏見たい。w - 更新きたぁぁぁ！展開崩壊しちゃっても全然大丈夫ですよw進撃が終わってしまったので、結構悲しんじゃってますw (2013年10月12日 22時) (レス) id: 145d24af2a (このIDを非表示/違反報告)
リューン融解Ver.(プロフ) - hit数がおもしろいことに。みんなありがとうございます！！ (2013年10月12日 15時) (レス) id: 847eddbf6e (このIDを非表示/違反報告)
リューン融解Ver.(プロフ) - 不登校*6坂さん» 今更新しました（笑）テンションやばくなってくださってありがとうございますorz← (2013年10月12日 14時) (レス) id: 847eddbf6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リューン | 作者ホームページ：
作成日時：2013年4月4日 14時
