…解放しろ。 ページ22
くすっ…
ミゼルは笑う。
「そんなに怯えた顔、しなくていいのにな。
…別に君をどうこうしようというワケじゃないんだよ」
言っていることと行動が全く違うミゼルである。
「待って、私は、！？そして皇帝たちは！？現実は一体どうなっているの！！」
『私を解放しろ…私を解放しろ…私を解放しろ』
「だからじっくり説明するって言ったじゃないか」
ミゼルの脚が少女の脚を押さえつける。
ミゼルに抑えられた少女の肩が、よりいっそう、その柔らかいソファに食い込んだ。
「君は僕のモノだよ。正確に言えば、あの人から僕に与えられたモノだね」
「『あの人、…！？」』
「それ以上はトップシークレットだ。僕はあの人の命に従っているだけだよ」
全然説明になっていない、と少女は抗う。
「『ワケ分かんない…！」』
するとミゼルは静かに言った。
「…君がどういう形であれ、好きにしていいと言われたんだ。
別に“生き埋めにしたって”、“焼いたって”、
…“可愛がったって”構わないってね。
ただ僕は生き埋めとかにはしない…だって、面白くないから」
意味不明に恐ろしいことを言うミゼルに、少女は二重に重なった声で
それぞれ似た問いを口にした。
「ミゼルの後ろには、何があるというの…」
『あの人…とは、何者だ』
ミゼルは数秒気怠そうに少女を見つめたが、やがてため息をついて、言った。
「言わないって言ったじゃないか…あんまり聞き分けが悪いと」
暗転した視界の中、見えないことに加えてさらに、身体に力が一切入らなくなった。
指の一関節すら動かない。
ただし感覚は残してあるのだから、自分が何をされているかは分かる。
その点、ひどく意地悪であった。
ミゼルが少女の胸に顔を埋める。
「…honey？何でそんなにいい匂いしてるんだ…？」
反射的に身をよじって、少女は戸惑った。
ミゼルが自分をどうこうするワケでもなく、
ただ―――。
(何、この、感覚)
まるで、…ミゼルが、母親に甘える幼子のように思えたからである―――。
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ユリ(プロフ) - 発動サンクス、hit数は分速で変わってく！！!（（←いったん黙れ） でもって遂に１6ですか！！！ (2013年10月13日 22時) (
レス) id: 5f2e549008 (このIDを非表示/違反報告)
リューン(プロフ) - える@夜桜四重奏見たい。wさん» 進撃は小説なうです。リューンは兵長派なのでとうとう小説書き出しちゃいましたね（笑） (2013年10月12日 23時) (レス) id: 847eddbf6e (このIDを非表示/違反報告)
える@夜桜四重奏見たい。w - 更新きたぁぁぁ！展開崩壊しちゃっても全然大丈夫ですよw進撃が終わってしまったので、結構悲しんじゃってますw (2013年10月12日 22時) (レス) id: 145d24af2a (このIDを非表示/違反報告)
リューン融解Ver.(プロフ) - hit数がおもしろいことに。みんなありがとうございます！！ (2013年10月12日 15時) (レス) id: 847eddbf6e (このIDを非表示/違反報告)
リューン融解Ver.(プロフ) - 不登校*6坂さん» 今更新しました（笑）テンションやばくなってくださってありがとうございますorz← (2013年10月12日 14時) (レス) id: 847eddbf6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リューン | 作者ホームページ：
作成日時：2013年4月4日 14時
