転生し魔王は黒き本丸へ

第弐話 [] ブラック本丸 ページ3

さて、今いるのは現代のオレの家だ。
取り敢えず失礼の無いようにスーツでも着てくか？確か親父が高校生の頃に使ってたスーツがあったはず。

灰色のシャツを着て、ネクタイはー、いらん。黒いズボン穿いて、黒ベスト。暗いのばっかだな。ジャケットは……羽織るか。確か留め具のチェーンがあったはず。

『待たせたな行光』

リビングのソファーに座らせておいた行光は嬉しそうに寄ってくる。

「の、信長さまかっけぇ」

『……その呼び方だがな。一応審神者名で「憐」ての貰ったから、そっちで呼んでくれねーか？あと、敬語禁止』

「わ、わかりま……わかった」

『よし……それにしても、よくオレが信長の生まれ変わりとかわかったな？容姿とか、全然違うだろ？』

「それは、魂の色や形が同じだったから」

『そうか(魂に色とかあるのか)』

まぁ、そこは置いといて。
取り敢えずさっきの政府の役人のオッサン……面倒だからオッ審神者でいいわ。
外でリムジン乗って待ってるし、

『行くか。行光は平気か？』

「へ、平気じゃ…」

『平気じゃないならオレの後ろについてな』




『んで着いた訳だが』

思いっきり山奥、そして階段を上るのか。熊とか鹿とか山姥とか出んのか？

「この奥に大きな門があります。そこに本丸があります」

『そうかい。ありがとなーオッ審神者』

「お、オッさに…」

後で「俺はまだ若い」とか聞こえるけど気にしねー。
さて、問題の屑の元に行くかねぇ。

因みにオレは今ブーツなので山はキツいですねはい。

ー20分後

『地味に階段がキツかったなちくせい』

「だ、大丈夫か？」

歳かな。いや云百歳のコイツの前で思うことじゃねーけど。
よし、気を取り直して行くか。取り敢えず門は蹴り破るぜ。

『ごめんくだっさーーい！！』

バキャ

派手な音を立てて門の扉が彼方へ吹っ飛んだ。行光も( ゜ロ ゜)こんな感じの顔して固まってる。
そしてヤな気が殺気と共に漂ってくる。殺気を浴びて、少しだけ"あの頃"を思い出す。


『かかってきなカミサマ』


まず手前の金髪の打刀がかかってくる。ふん、遅いな｡
適当にその辺の石を拾って刀を防ぎ、鳩尾に拳を一発叩き込めば一瞬で沈んでくれた。

『寝てろ』

んな感じで打刀は沈めて行くか、問題は短刀と槍。生前の経験上、短刀相手はあまりに部が悪い。槍はギリギリ小回りが効くが一発でも当たれば重さ的にアウトだな。

さてどうするか




「置いてかれた(泣)」


＿＿＿
すまん不動くん

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