転生し魔王は黒き本丸へ

第拾捌話 [] 食事 ページ19

オレはある重大なことに気づいた。
オレたちまともな食事してなくね？と

=(イコール)刀剣たちもまともな食事取ってなくて？
本丸もそうだが。

『燭台切光忠ぁ！！』

「な、何かな！？」

『飯作ってくれ』

「お腹すいたの？」

おっと、聞き方が悪かった。
詳しく説明したら、「なーんだ最初からそう言ってよもー」と返って来た。近所の奥様か。

「本丸は歌仙くんがいないからね。僕が何とか本丸を賄ってたんだけど。今は"敵"と見なされてるだろうからね」

『成る程なぁ』

人間に近づけば裏切り者って考えはどうにかなんねーのかねー。
まぁ、そこは何とかするけどさ。

『取り敢えずさ、本丸の奴らに差し入れ持ってくぞ』

「え？大丈夫かな？」

『奴らが神様ってんなら、食べ物を粗末にするのがどれだけ罰当たりか知ってる筈だぜ？』

「そりゃ…そうだね」

『んま、大丈夫だろ』

さて

『何作る？』

「決めてなかったんだ」

『年明け近いし、御節？』

「えー」

ー離れ厨ー

「んで、大将の案で俺たちは厨に集合か」

そゆこと。今回は光忠、へし切、伽羅ちゃん、行光、薬研(我が儘)、太鼓鐘(我が儘)だ。

明石には断られ、鶴丸は落とし穴に落ちていたので放置、山姥切はそれを助けようと奮闘していた。

鶯丸は…茶飲んでた。

『取り敢えず料理は基本的に光忠を筆頭に行光、へし切、伽羅ちゃんに任せる。

太鼓鐘はオレを手伝ってくれ

薬研は……皿運んで？』

「(´・ω・`)…おう」

すまん、だがお前に料理スキルがあるとは思えねぇんだよ。
雅なことは分からねぇって常日頃言ってるだろ、だからせめて皿運びをだな。

「薬研がちょっとションボリした」

『悪かったって』

「それは俺じゃなくて薬研にだな」

『太鼓鐘よ、オレはあんなどんよりした薬研に声をかけられない』

「いや、絶対楽しんでるだろ、口元が隠せてねーぞ」

『そ、そうか？』

あっれぇー、おかしいなw
さて、今日は菓子もつけるかな。

『菓子も作りてーんだが、リクエストあるか？』

「リクエスト？」

『あー、これ作ってほしいとか希望あるか？』

「「ずんだ餅！！」」

「金平糖？」

「苺大福」

「何でもいい」

太鼓鐘と光忠は即答のずんだ餅。伊達ぇ〜

行光、何故疑問系なんだ

薬研、苺大福好きだったのか？

伽羅ちゃん、何でもいいは困る

『それじゃあ、ロールケーキで』

「それはクリスマスじゃ」

＿＿＿
去年はトラブルありすぎ

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