マフィアの中原の妹は帝国図書館の司書見習いでした (ページ29)

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未桜、太宰（アル）の過去ページ29

此処では太宰クンの事は津島と表示します

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私が居る神社の噂をしている青年達が森の前を通った
壇「なぁ、津島、知ってるか？此処の森の奥にすっげー綺麗な神社があるなしんだけど、其処に辿り着いたやつは神隠しにあうらしいぞ。」
津島「ふーん………気になるけど、神隠しにあうのは何かな。」
私には関係無い事だけど、
未桜「もう、何もかも嫌になる前に、本当の愛をくださ……」
其処までしか云えなかった……忌み娘と呼ばれる私にそんな権利無いと思ったから
津島「声が聴こえる。壇!!先に帰ってて!!」
噂をしてた、津島とか云う青年が此方に向かって来た
津島「え？君は？」
未桜「君こそ、何で結界の中に入ってこれてるの？」
津島「結界ってもしかして、此の霧？」
馬鹿だこいつ馬鹿だ……
津島「僕の事馬鹿って思った？」
なんて鋭いの←
未桜「兎に角、帰ってよ…」
津島「君は、此処に住んでるの？」
未桜「そうだよ。」
津島「独りで？寂しくないの？」
未桜「寂しいなんて思わない。独りに慣れちゃったから」
津島「じゃあ、僕が此れから此処に来て良い？」
未桜「良いけど………君、名前は？私は月影未桜……」
津島「僕？僕は津島修治。今日から僕達は友達だな」
友達か…嬉しい
壇「津島ー!!何処に行ったー!!」
津島「友達が呼んでるからまたな!」
未桜「またね…」

次の日
約束通り、津島は神社に来た
津島「未桜。此れあげる!!ライラックの花の栞。花言葉は友情。」
未桜「良いの？忌み娘の私に…そんな……」
津島「忌み娘？未桜が？ちゃんと、体温があるし、感情もある。未桜が忌み娘な訳無いよ」
未桜「ありがとう………ありがとう」
目から熱い物が溢れた
津島「え？僕悪い事云っちゃった？！」
未桜「違うの………生きる理由が解らなったんだけど………解った気がするの…………」
津島「生きる理由か………未桜、僕と一緒に生きて、お願い」
未桜「うん、良いよ…」
ナハト「ご主人様………やっと、笑ってくれましたか」
津島「影から、動物が!?しかも、喋った!?」
未桜「脅かしちゃいましたか………この子はナハト。ラテン語で夜って意味。」
ナハト「ナハトです。以後お見知りおきを」
そんな楽しい日々がずっと続けば良いと思ってた