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川上さんは常連さんとなってくれたが、流石に毎日は来てくれない。

彼が来ないと、すっごく胸がきゅっとなって、これが解らないほど未熟ではなくて、それは好意ではなく、恋心へと変化していた。
グラスにハート形の氷を落とすほどに、募った恋心は行き場をなくしてしまう。

「はぁ...」

「Aさん、なんでため息?」
「い、いえ..何も」

好きなんですなんて、絶対の絶対に言えない。


川上さんから話してくれた情報だが、彼は東京大学に通っていて、クイズノック?という会社に勤めているそうだ。
初めからずっと思っていたが、彼はカッコいい、というか、綺麗だ。
言葉遣いも丁寧だし、話も聞いていて入り込んでしまう。
きっと恋人がいるんだろう。
彼が好きな分、かなりショックはあるけれども。

「あの、」

「は、はひっ?!」
吃驚して前を見る。

「”これ”ってなんか意味があったりします?」
いつしかカウンター席に座ってくれた川上さんが差す、コレとは、氷の事だろう。

恋をし始める前、好意を持っていたころから、ハート形の氷を入れるようになった。。

おまじないの意味を込めて、いいことがあるようにって。
断じて、好きを遠回しに伝えようとは思っていない。

「恥ずかしいのですが...おまじない程度に思っていてくれたらなぁ、と」

「おまじない?」
川上さんが繰り返す。
ぽかんとした顔は、見る見るうちに赤く染まっていく。
「だ、大丈夫ですか?熱でも?!」

「いや、あの....」

「僕、勘違いしてたみたいで、めっちゃ恥ずかしいわ」
でた関西弁、少しだけこのラッキー関西弁を楽しみにしていたのである。

さて、川上さんの勘違いとは__?こればかりは本当に想像がつかない。


「Aさんが__俺の事好きなんかなって...」

「え、」

「好きやったん、俺だけやん..めっちゃダサい」
うわ〜〜、と顔を覆ってしまったが、聞き逃せない言葉があった。


「え、今好きって」
「______あ」

時間が少し止まって、川上さんは気まずそうに私を見つめた。


「わ、私も、か、川上さんの事好きなの、私だけだと思ってました」



「__..え、嘘やん」


ぼ、っと全身が熱くなる。たぶん、川上さんもお顔が赤い。



私と川上さんしかいないこの喫茶で、





恋の訪れが、音を立てて近づいていた。

猫が絶対かわいいよ。ko-chan→←いいことがあるように kwkm



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てら(プロフ) - みるくれもんさん» ありがとうございます!そうです!某髭の彼らです〜。音楽を聴いたとき、絶対こうちゃんに合うなーとおもって書きました! (2020年3月14日 17時) (レス) id: 44b95f4836 (このIDを非表示/違反報告)
てら(プロフ) - みけさん» ありがとうございます!とっても嬉しいです〜! (2020年3月14日 17時) (レス) id: 44b95f4836 (このIDを非表示/違反報告)
みるくれもん - はじめまして!いつも読ませて頂いてます、大好きです!!!こうちゃんのやつ、もしや髭男の曲ですか!?素敵ですよね(^^)これからも頑張ってください、体調にはお気をつけて!! (2020年3月13日 21時) (レス) id: 1ef1ccf766 (このIDを非表示/違反報告)
みけ(プロフ) - 第1話から心臓を撃ち抜かれました...ありがとうございます...!!とても大好きです (2020年3月10日 23時) (レス) id: 5abc98e162 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:てら | 作成日時:2020年3月10日 21時

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