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余命宣告されてから一日 ページ2
俺は5歳の頃、養子になった。
父さんと母さんは俺を愛してくれた。
でも二人は、他にいた子供────兄達を愛していなかった。
俺はその時小さかったから特に気にしなかった。
養子になって10年が経った。
ある日、父さんと母さんが事故に遭った。
即 死だったらしい。
一日中泣いた。
でも兄さん達は泣いていなかった。
どうしてか聞いてみた。そしたら───
「俺らのこと愛してくれんかったくせに何を悲しまんといけんの?」
俺はそのとき怒ってしまった。
『何でそんなことは言うん!?』
つい口に出た言葉。
「お前が、お前が父さん達を奪っていたんやろ!」
その言葉で気づいた。
俺が、愛を奪っていた?
『そんなわけ……』
「お前だけや!父さん達に愛されてたなんていうやつは!」
その日からだった。
兄さん達は俺にあまり関わらなくなった。
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作者名:優 | 作成日時:2020年4月11日 22時