99.9－刑事事件専門弁護士－真実を追う者と恋愛の神様 1.5 (ページ4)

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そして数日後の裁判で

深山先生のおかげで無罪になり…

それと同時に真犯人が逮捕され…

優しくされて勘違いし

彼女の存在を知らされて殺したと…

そして事件が終わってから

しばらくした頃に

深山先生が私の所に来て…

深山『どうも』

A『深山さん…』

深山『少しいいですか？』

A『はい、どうぞ』

とりあえず招き入れたら…

A『さつきちゃんの事、

本当にありがとうございました』

深山『いえ、事実が

知りたかっただけなので、

それに今日はお礼を言いに来たんです』

A『お礼？』

深山『あなたの詩のおかげで、

真実にたどり着くことが出来ました』

A『私の詩ですか？』

深山『被害者である時田さんと

大野さんの仲で、

時田さんは大野さんによく、

暴言を吐いていたという証言があり、

検察は時田さんに逆恨みして

大野さんが殺したと決定づけましたが、

あなたの詩で気づいたんです』

A『えっ？』

深山『あなたが初めて書いた詩の、

「彼が手を出しバカと言った」

の “バカ” という言葉、

さらにほかの詩の

「手を伸ばし取ろうとしたら抜き取られ

チビは頼れとさしだす彼」の“チビ”

これらは相手を貶したのではなく、

愛おしくて言った、一種に愛情表現』

A『えぇ… そんな感じです…』

深山『そこでもう1度話を聞いたら、

時田さんは感情表現が

苦手だったという証言が取れ、

大野さんへの暴言は、

愛情表現だったと気づいたんです』

A『暴言が… 愛情表現…』

深山『それは恋人である

大野さんも分かっていました、

そこで大野さんの動機はなくなり、

新たな容疑者が出てきた…』

A『ぁ…』

深山『証言してくれた人の中で

「時田さんは優しくて自分に気が合った」

という証言をした方がいましたが、

愛情表現が暴言だった時田さんにとって、

その人の事は何とも思ってなかったはずです』

A『それでわかったんですか？』

深山『えぇ、でもあなたの詩がなければ、

きっと事実にはたどり着けませんでした』

A『私の詩が…

お役に立ててよかったです…』

深山『ありがとうございました』

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