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内山「よう…」
吾郎先輩…？
大地「あれ？ どうしたんすか？」
海「大地！ 定期！ あぁ、おはよう」
内山「おはようございます」
そっか、食堂で顔合わせてるか…
内山「憲吾の母ちゃんが…」
見つかったっ？！
海「連絡あった？！」
内山「えぇ… だけどっ…」
だけど…？
そして俺達は…
吾郎先輩から話を聞いた…
三船先輩のお母さんが…
“若年性アルツハイマー”だと…
先輩の事を…
何も覚えていない事をっ…
「「っ…」」
大地「そんなっ…」
海「酷いっ…」
大地「…三船先輩は？」
内山「神部が付き添って…
あと… 櫻井も一緒に…」
大地「Aも？」
内山「何するか分かんねぇって…
憲吾は櫻井の前で拳を振るえない…」
大地「そうですか…」
その後 吾郎先輩は先に学校へ行き…
俺はすぐ後に来た
倉橋さんと一緒にバスで向かった…
大地「そりゃぁ同情はしたよ？
結婚が決まってた彼女が
事故で亡くなったら…」
倉橋「正直疲れたんだよ、
彼女だけを見つめ続けて生きる事に…」
大地「だからってなにも
うちの母ちゃんと結婚しなくたって…」
倉橋「君のお母さんも同じじゃないのかな？」
えっ…
倉橋「息子だけを見つめて
生きる事に疲れたんだよ、
自分より彼女の方を選んで、
裏切られるんじゃないかって…
いずれ大地にも大切な相手が出来る…」
大地「ちょっと待って…
それって母ちゃんの事
裏切ることになんの？」
倉橋「母ちゃん100％のまま、
恋人や奥さんに向き合えるのか？
それじゃぁお前の相手不幸だろ、0なんだから」
大地「それじゃぁ…
10くらい分けてあげて…」
倉橋「足りないよ」
大地「まぁそうか…」
倉橋「別に遠くに
行っちまう訳じゃないんだから、
ただ子離れしようとしているだけさ」
大地「子離れ…？」
倉橋「お前いくつだ？
いい加減そっちも親離れしないと、
お前にも… 海さんにも…
自分の人生があるんだ…」
親離れ… か…
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作者名：nanami | 作成日時：2021年12月18日 20時
