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そして走りついた先は…
羽生「あれ?」
A「教会?」
豹塚「なんや、結婚式やんか」
像林「パォ〜ン!」
鰐川「シッ!」
そこにはウェディングドレス姿の海さんと
ウェディングスーツ姿の倉橋さんが…
そういえば…
そんな話もあったな…
大地「俺は母ちゃんという
ゼペット爺さんに作られたピノキオなんだ…
だから作った母ちゃんが
煮るなり焼くなり好きにしてくれて構わない…
だけどっ… 子離れなんて言って
遠ざかろうとすんのはやめてくれよ…
もっと俺の母ちゃんでいてくれよ!!」
大地…
海「…何なの一体?
私なんかの何がいいのよ?
ただ産んで…
せいぜいご飯食べさせたぐらいじゃない、
貧乏で… 親の出来る最低レベルの事しか
してあげられなかったのに!
なんでそんなに…
なんでそんなに懐くのよ!
…どうしてそんなにっ」
海さん…
大地「そんなの買ってる子犬に
聞いたって分からないって顔するだけさ、
けど俺は… 母ちゃんがそばにいると
シッポが勝手にブイブイ振れちまうんだよ…
母ちゃん… 俺200%の男になるよ…
そうすれは俺に彼女が出来ようが嫁が出来ようが…
常に母ちゃんには100%の安定供給さ…
俺ずっと… 母ちゃんだけの
理想の息子でいられるから!」
海「…」
大地…
本当にマザコンだね…
神父「いかがいたします…?」
倉橋「あっ… いやっ…
いいんですいいんです!
こんな事もあろうかと思って、
親戚や会社の人間
誰も呼ばなかったんですから…」
海「…誓います!」
倉橋「…えっ?」
海「妻になる事を… 誓います!」
嘘…
神父「よろしい」
大地「母ちゃん!!!」
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作者名:nanami | 作成日時:2021年12月18日 20時