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大地Side
海「…うん、すごいおいしいわね、
ソラさんのお料理」
ソラ「ありがとうございます」
大地「母ちゃん、ホント悪かったよ、
お腹に子供がなんて嘘…」
海「いいのよそんな事、
おかげで、気づかせてもらったんだから」
大地「…何に？」
海「…とっても大事な事に、
…私からも話があるの、
これは嘘でも冗談でもないから、
ちゃんと聞いてね」
いきなりどうしたんだろう…？
大地「…うん」
海「私… 結婚する事にした…」
大地「…ぇ」
母ちゃんが… 結婚…？
海「祝福してくれるわね…？
…ねぇ大地」
ガチャッ！
倉橋「おはようございます」
すると倉橋さんが入ってきて…
母ちゃんも席を立って2人横に並んだ…
倉橋「おはよう」
ソラ「相手の方は… もしかして…」
海「えぇ、そうなのよ」
…は？
倉橋「突然でね、驚いたとは思うけど…」
…いやいや
大地「フッ！」
海「大地？」
俺は部屋を見渡し
大地「カメラどこ？
ドッキリでしょもちろん」
海「嘘や冗談じゃないっと言ったわよ」
大地「ないないありえないでしょ」
倉橋「あったんだよそれが」
大地「母ちゃん、いい加減そういう
子供みたいな事よそうよ〜！
俺に彼女が出来たからって腹いせでしょ？」
海「違うわよ」
大地「違くないの、
母ちゃんそういうとこあんだよ、
分かった、ハッキリさせよう、
まずソラは婚約者なんてもちろん
彼女でも何でもないから、
ただの家出少女だから、いいね？
だから母ちゃんの結婚もなし、
オールナッシング、オッケー？
エニークエスチョン？
オッケーノークエスチョン！」
倉橋「大地っ」
大地「“大地”じゃないし気安いし、
てかあんた誰？
ずっと俺の母ちゃん
いやらしい目で見てたって話…
キモイんだけどマジで」
ソラ「失礼ですよそんな言い方」
大地「うるさいお前は黙ってろ」
ソラ「大地っ！ 女の子に
“お前”なんてダメでしょ！」
大地「あぁ〜！ もうヤダ！
朝からヤダ！ 世界中がヤダ〜！
何も聞いてない聞かない行ってきます！」
海「もう大地！」
何も聞きたくない俺は
鞄を掴んで家を出て
エレベーターを待たず
階段を駆け下りてアパートを出たら…
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作者名：nanami | 作成日時：2021年12月18日 20時
